6 シックス (集英社文庫)
6 シックス (集英社文庫) / 感想・レビュー
扉のこちら側
2016年615冊め。東京六大学野球を主題にした連作短編。選手だったりマネジャーだったり選手の彼女だったりと語り手は変わるのだけれど、6大学それぞれの雰囲気が伝わってくる。おもしろかったのは就活の話と、各章の末尾でスポーツ新聞記事を模した構成でネタの補完がされているところ。銀縁くんの背負っているものは最後で明らかになり、決して潰れなかった彼の今後の活躍に期待。
2016/07/31
りゅう☆
銀縁くんこと早稲田エース星隼人を軸に動く6大学野球部物語。一度は捨てた野球だが唯一国立の東大に入り夢の実現をひたすら信じたり、法政大のマネージャーに指名され誇りを持って仲間を思ったり、神童と呼ばれ不本意ながら明治大に進み就活難に喘ぐも前へ進めたり、本当は目立たない存在なのに立教大ミスコンの舞台に挑んだり、慶應への希望と野球への偏見を息子に押し付け悩み続けたり。苦しみ悩みもがくも、何かを信じ続けることで感動に変える。友人の死に縛られ続けた隼人。早稲田で描いた野球とは?乗り越えた彼の笑みに清々しさを感じた。→
2017/02/15
kinupon
いよいよ来週から6大学野球も春のリーグ戦開幕です。ここに出てくる主人公たちも心を弾ませながら活躍をしていくことだと思います。神宮フリークとしてはこの目で東大の優勝を見てみたい^^。
2016/03/30
Yosshiy
また素敵な作品と出会えたと思えた一冊。早見さんの野球小説は本当に面白い。しかしこの作品は野球小説でありながら、肝心の対戦シーンなどは全くありません。東京六大学野球で活躍する選手やその周りの人達の苦悩や葛藤、そして個人の決断や成長等、6人(6編)の人間模様を記した素敵な連作小説。感動的でもあったり、勝手にその先を想像して応援したい気分に浸ったり、読み終えるのが惜しくてたまらず、ストーリーにどっぷりと入り込んでしまったぁ〜♬野球好きな人も、野球がわからなくても楽しめると思う♬オススメ
2019/02/02
TAKA
早見作品5作目。これも面白かった。東京六大学野球からなる連作。西宮吾郎の葛藤。星の孤独。山田紀子の息子との確執。それぞれの章にドラマがありすべて神宮の森に繋がる。高校生には甲子園。大学生には神宮。一人ひとりが主役である。脇役はお前の方。万年補欠の選手が最後に出場ができたのに三回に股間にボール受けて退場とは-w
2019/01/22
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