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ぼくの守る星 (集英社文庫)

ぼくの守る星 (集英社文庫)

ぼくの守る星 (集英社文庫)

作家
神田茜
出版社
集英社
発売日
2016-03-18
ISBN
9784087454215
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ぼくの守る星 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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扉のこちら側

2016年557冊め。ディスレクシアの少年と彼を取り巻く人々の物語。両親の人物描写や中学校の生徒たちの雰囲気等、非常にリアリティがある。医師と教師だけが時代錯誤で「今時こんな人いるのか」という感じのステロタイプなのが惜しい。こういう作品では医者や教師は憎まれ役なのはわかるのだが。彼が自分の障がいを一人のクラスメイトに打ち明けるシーンの、言葉の選び方がよかったと思う。

2016/07/14

みかん🍊

中学2年の翔はディスレクシアという障害があり読み書きが上手く出来ず読み違い、言い間違いが多いが周りはそれを天然と受け取って笑いに替える、本人にとっては失敗なので笑われたくはない、母親は特別な才能を持って生まれて来ているだけとやっきになっているが自分の母親に責められ夫にも頼れず辛い思いを抱えている、周りの友人たちや両親それぞれが辛い背景を抱えており、生き辛さを抱えている、それで守りたい者を見つけ自分の人生は自分で切り開いていくしかない。どれも読んでいて辛かったが希望が見えるラストで良かった。

2021/06/23

オリックスバファローズ

中学生の“ぼく”は、字を読むのも書くのもうまくいかない。簡単な言葉でも、わかっているのに言い間違えてしまったり、わざとじゃないのにボケていると面白がられたり。一見ふつうだから、ふざけている、なまけている、だらしないと誤解され、気にしすぎるとまた間違えてしまう…。生きづらさを抱えながらもゆっくりゆっくり確実に成長していく少年と、彼を取り巻く人びとの姿に胸が熱くなった。

2018/07/12

はつばあば

親の視点、子の視点からの障害を見つめた本でずっしりと重い。身体の障害でなく難読症の翔。まほりの弟理生の聴覚障害。親としては普通の子として普通学校に行かせたいのが本音。障害のある者にとっては同じ障害のある者と一緒の方が安心できるのに・・。親の意識改革の方が先だと思う。どんなに頑張っても親の方が先に老いるのだし先に逝く。残った子がどうすれば一人又は友達と暮らす術を身につけるかが一番だろう。「ぼくの守る星」と云うものを見つけた翔。そこまで育てた和代さんも偉かった。

2016/07/02

AKIKO-WILL

【ナツイチ 2016】読み書きが出来ない脳の障害を持った中学生の夏見くん。普通の学校に通っていて、それを知ってるのは先生とごく少数の生徒だけ。だから、言い間違えや字が読めない事がボケていると思われて、みんなに笑われてしまう。本人にはとても辛い気持ちだ。それを支える母親もまた然り。小説だけども読むと彼と彼の母親そして周りの友達などそれぞれの悩みが違うけど苦しくなる。トムクルーズもその障害だと書いてあり、彼はどうやってセリフを覚えているのか?自分の居場所を探す夏見くんの最後はとても温かくなりました。

2016/09/06

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