島へ免許を取りに行く (集英社文庫)
島へ免許を取りに行く (集英社文庫) / 感想・レビュー
こばまり
「転がる香港に苔は生えない」に感銘を受けて以来、著者には完全無欠なイメージを抱いていたが人間関係にクヨクヨすることもあるのだと親近感。それにしてもなんと爽やかな読み物なのだろう。新しいことを始めたい人、環境を変えたい人、挑戦したい人にぴったり。
2017/10/01
けぴ
ノンフィクションライターの星野博美さん。東京にお住まいですが長崎の五島列島の福江島へ行き合宿免許に挑む。この自動車学校では何と馬にも乗れる!周りは海に囲まれ最高の環境。しかし、運転が中々上手くならず、仮免許がとれない。後から入所した若者に次々抜かされる。最後には寮長と呼ばれるまでに。諦めかけるが、校長先生他の優しさに助けられ何とか合格へ。もしこれから免許をとるなら五島へ行きたくなる良い話でした。酒井順子さんのお勧め本。
2018/11/22
penguin-blue
自慢じゃないが免許を取るのは苦労した。卒検受かったのも黄金週間で都内の路駐が少なかったから。それでもなお星野さんの悪戦苦闘っぷりには遠く及ばない(まあ、今とったら似たようなものかも。)。でもそれも、正面から運転とががっぷり四つに組んで何としてもものにしようと頑張ったからこその産みの苦しみだったのかも。そして、先生達、生徒たち、出会った人々みんながとっても魅力的なごとう教習所。あんまり素敵なので、何だか実在の場所ではなく、ファンタジーの世界の中の場所みたい。国内で、しかも合宿免許なのに立派に旅の本の読後感。
2017/09/27
さすらいのアリクイ
ノンフィクション作家である著者の星野さんによる、離島の自動車学校へ車の免許を取りに行くエッセイ。著者の行動力や、元々持っている意識、視点、こだわりなどのおかげで、免許取得の日々の記録が旅をしているような日々にも読めるのがかなり面白いです。最初は車の性能にいちいち驚く場面、なかなか自動車学校の外の講習に進めないもどかしさに共感。そして学校の先生や生徒たちとの交流などに笑ったり、ジーンときたり。自動車学校がある長崎県の福江島の風景描写も本のあちこちで楽しめる、免許取得の大変さと旅の醍醐味を味わえる本です。
2017/02/21
nonicchi
星野さんのお住まいは私のご近所。「戸越銀座でつかまえて」で初めて知り、今回2冊目。品川区の荏原図書館で見つけました。星野さんと年齢も近く、来年以降地方に行く可能性が高く、自動車の免許を取得しなければならない自分にとって、とても為になる一冊でした。出来れば私もこの島で先生方の厳しくも暖かい指導の下、乗馬も楽しみつつ免許取りに行きたくなりました。私は田舎で運転する事前提ですが、地元の戸越界隈を運転してるって、すごいなとも感心しております。
2017/10/22
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