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トラウマ恋愛映画入門 (集英社文庫)

トラウマ恋愛映画入門 (集英社文庫)

トラウマ恋愛映画入門 (集英社文庫)

作家
町山智浩
出版社
集英社
発売日
2016-09-16
ISBN
9784087454949
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トラウマ恋愛映画入門 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

『さざなみ』や『フレンチアルプスで起きたこと』、『アメリカン・ドリーマー』などの夫婦映画はよく、観るけど私も恋愛映画を観るのは少ないなぁ…。観ていた『めまい』はミッジが本当に可哀想でしたが、町山氏の考察には唸らされました。確かに『源氏物語(紫の上)』、『ロリータ』『マイ・フェア・レディ』も『痴人の愛』も自分好みの女に仕立てて所有する男の歪みが見えて気持ち悪さを抱いたっけ…。トリアー監督は『日曜日が待ち遠しい!!」で「女は魔物だよ」という女性への愛と尊敬が籠った台詞が印象的でしたが、恋愛下手だったのねw

2016/09/16

阿部義彦

読み終わるのが惜しいくらいの読後感、再読必死の名著。「男の子って何で出来てる?紙クズやデンデンムシ子犬のしっぽ そんなものでできている」「トリュフォーは『隣の女』の俳優たちに、登場人物の心理について何も説明しなかったそうだ。女なら、トリュフォーよりも愛についてよくわかっている。男なら説明してもどうせわからないのだから。」兎に角引用や比喩のセンスが抜群。私は映画は殆ど見ないのでこの本で取り上げたのでも観たものは皆無ですがこの満足感たるや!町山智浩さんの書く文章はもはや芸というものを超えて栄養みたいなもの。

2017/02/08

♪mi★ki♪

恋愛や結婚の理想とかけ離れたイタい反面教師的恋愛映画の解説22本分。そうよね、恋愛はぶっつけ本番勝負しかないから、映画観て学ぼうとするのよね。町山さんっていつも的を射ているわ。「男と女の間には 深くて暗い河がある」って野坂昭如の引用があったりして。載ってる映画1本1本観てからその都度読み直したいと思う。(観たくない映画もあるw) 私が純真だった頃に観たトラウマ恋愛映画「草原の輝き」は載ってなかったけど、町山さんの解説聞いてみたいもんだ。

2016/10/03

Vakira

町山氏の映画紹介はその作品だけでなく、監督が何故撮ったのか?その監督の他の作品や町山氏の感覚で類似の作品紹介があったり、その表現に魅かれどの作品も見たくなる。ゴシップ感もなかなか良い。この本での紹介は22作であったが、僕が見たのは「アイズ・ワイド・ショット」「ラストタンゴ・イン・パリ」「めまい」の3作しかなかったが、また見たくなってしまった。たまたまこの本の前に愛と死の生物進化学の本を読んでいたので興味深いものがある。かくも女と男の愛の形の面白いことよ。町山氏の本は感覚が合うのでもっと読みたくなった。

2016/10/17

みっちゃんondrums

少しは映画を観るほうなので、面白かったなぁ。苦い、痛い作品ばかり取り上げているが、全部観たくなった。当然エロスのシーンも多いしね。この本を読むだけで、恋、男、女、性、夫婦について勉強した気分。映画監督は(原作者も)男性が多く、自分の人生経験を投影するらしい。それを著者が極私的に分析・評論し、ジョークも交えながら一貫するのが、男と女は分かり合えないという諦めかな。それでも「どんなに辛い恋でも、素晴らしい瞬間はある」(byジム・キャリー)。

2017/07/16

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