短編学校 (集英社文庫)
短編学校 (集英社文庫) / 感想・レビュー
chimako
そうそうたるメンバーのアンソロジー。「学校」は「学校」だけに非ず。人生の大きな、あるいは小さな節目に出会った人々、大切な場所、頼りにしていた存在、鍛えられた状況……全てが、考え 反省し 耐えた末に 容認し 閃き 動き 歩き出す糧となる。辻村さんの「サイリウム」言い古された表現だが 人は本当に好きな事にエネルギーを貰うんだと再認識。好きな事のある人は強い。還暦を過ぎて思うように動かない体と頭を抱えていても、明日を何とか楽しくしたい そんなふうに思えた。
2022/02/15
扉のこちら側
2018年208冊め。過去に発行された短編集4冊の再編集であるため既読作品ばかりである。よい作品であり再読の機会にもなったのだが、売り方としてどうなんだろうと思ってしまう。短編少年、短編少女も読んできた身としては。
2018/06/24
yanae
「あの日、君とBoys・Girls」、「いつか、君へBoys・Girls」を再編したもの。タイトルで学校とはあるけれど、そこまで学校って感じではなかった。不思議な後味の物語多めです。展開として、米澤さん、中村さん面白い。関口さん痛快、深月さんうまい、今野さん初読み、吉田さんじんわり、荒野さん・西野さん独特、山本さん珍しくあっさり、本多さん既読。どちらかというと少女の方が好きでした(o^-^o)
2017/07/24
ゆかーん
人気作家の作品は、何度読んでも良いですね。再編集と分かっていながらも、読みたくなってしまいます(笑)安定の人気を誇る作家さんが手掛けた、粒揃いの作品の数々に何度も感動してしまいました。テーマを上げるとするならば「成長」でしょうか。目の前の障害を、自らの力で乗り越えようとする、若者たちの勇気と希望に満ち溢れた作品の数々!人生の岐路に立たされながらも、必死に生きる姿に元気をもらえました。特に良かったのが「さよなら、ミネオ」。成長すると己との葛藤が見事でした。「眠り姫の星」もSF要素が入っていて楽しめました。
2017/12/21
Ikutan
期待していた辻村さんは既読作品で残念。お気に入りは、西さんの『ちょうどいい木切れ 』と初読みの今野さんの『ねむり姫の星』。こちらはまさかのSF。どちらも面白かったけど、なんか、学校っていうテーマとはかけ離れているような…(笑)。井上さんの『骨』のぶっ飛んだ展開や中村さんの『さよなら、ミネオ』の不思議な雰囲気も好み。でも、全体的には、他の短編シリーズの方がよかった気がしました。
2017/08/02
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