大きくなる日 (集英社文庫)
大きくなる日 (集英社文庫) / 感想・レビュー
散文の詞
ある家庭とその周辺の人々の様子を描いた感動?短編集です。 でも、残念ながら私には響きませんでした。 どうせ家族を描くなら、短編ではなくて、長編になっていればいいのに。 まあ、それぞれを短編として発表しているようですから、仕方ないのかもしれませんが。 微妙にかかわっているのだから長編として読めたほうが楽しめたかも。
2021/12/10
ぼっちゃん
2024年中学入試に出た小説ランキングで5位4校とのことで読んでみた。横山家が中心とした子供の成長と家族を描いた9編。グーパーで数の少ないものだけでテニス部のコート整備を決める中、一人負けするようにハメようと持ち掛けられ従ってしまったことに悩む『四本のラケット』、少年サッカーチームのコーチで、よその子をあづかる難しさに悩む『どっちも勇気』など良かった。どの作品も同じように中学受験によく出題される重松清作品に近いように思った。
2024/09/22
future4227
2017年以降、中学入試では頻出の作品。太二くんの卒園式に始まり、中学を卒業するまでの彼を取り巻く子どもたちや大人たちの成長を描く連作短編集。特に大きな事件が起きるというわけではなく、日常のささいなトラブルや心のすれ違いを描いているに過ぎないのだけれど、世のお父さん、お母さんが読んだら、我が子とオーバーラップして泣けてしまうにちがいない。特に『本当のきもち』は号泣もの。佐川さんの小説はラストの余韻がいい。こんがらがった紐がもうすぐほどけそうという絶妙なタイミングで終わるんだよなぁ。
2021/01/10
けい
ついにやってしまいました。単行本で既読なのに気づかずに文庫で再読。途中で、あれ…なんかこの話知ってる…となり、初めて気づくという残念っぷり。でも第一話ではうるうるっときたり、二度目でも最後まで楽しめた。
2018/07/27
タルシル📖ヨムノスキー
ごく普通の、どこにでもあるような4人家族の横山家の息子、太二の9年間を軸に、横山家と、その周囲の人たちの成長を描く連作短編集。私はそろそろ〝子育て〟を卒業する時期なので、自分の今までを振り返りながら読み進めた。読みながら、決して誇れる父親ではなかったと、反省ずることばかり。「子育てって、試行錯誤の連続で、失敗の連続で、驚きと喜びの連続」だと思う。なんて言ったら、一生懸命子供と向き合ってくれた奥さんに「お前が言うな!」と叱られるかも。とにかく暖かい気持ちになれる物語。感動って、こんなに足元にあっまたんだ!
2019/12/18
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