オネスティ (集英社文庫)
オネスティ (集英社文庫) / 感想・レビュー
ミカママ
お互いの不仲な両親を反面教師に、「男と女はいっしょにいるとダメになる。だからわたしたちは恋愛も結婚もしない」と子どものころ誓い合ったミノリとカイ。言い得て妙だが、完全なお伽噺。普通の男女だったらやはり、人生のどこかで関係を持ってしまっていただろう。その美と知性を武器に男性と寝まくるミノリ、こういう女性は確実に存在する。そして彼女、まさかの同窓生か?(笑)
2022/11/09
初雪ハロー
なかなか、いい感じでした。
2018/09/10
じいじ
人の幸せって「今だけ良ければよし」とする、そんな刹那的ではないだろう。勿論、性への欲望も然り。男も女もセックスは恋愛の延長線上に存在し、その先に結婚があると考えている。本作は、ヒロインのミノリと幼なじみのカイが「性」に目覚めていく半生の物語です。ミノリは「大好きだからセックスはしない(他の異性とはしまくる)」約束をカイに求めます。ハチャメチャ過ぎる性癖には馴染めなかった。ワクをはみ出た性の快楽は、淫靡な不快感だけしか残らない。石田さんの小説だから読めたが、共感はできなかった。とにかく、稀有な恋愛小説です。
2021/03/08
★グラスハート★
2.5 幼少の頃の約束(隠し事をしない事)を守る、カイとミノリが大人になってもそれを守りつつ、お互い生きていく姿が描かれている。 二人の関係が「愛」なのか「恋」なのか「友情」なのかはわからないけど、人との繋がりとしてはいいんじゃないかな。 私的に性的な部分を書いている石田作品は余り好きじゃないんだけど、この作品はまだ受け入れることが出来たかな。ただ、このまま進んでどうオチに持っていくのかな?と思ってたら…ミノリ~ そこですかそこ! まぁ新たな石田衣良を発見出来てよかったと思える作品ではあった。
2018/05/03
りゅう☆
恋人、夫婦という関係にはならないと決めたミノリとカイ。セックスはしないけど心の絆は深まる。ミノリは性へ欲望が強く、カイは普通?お互い秘密を持たずに包み隠さず何でも話すと決めてるが、とにかく性へのこだわりが凄すぎる。セックスの詳細をお互いに赤裸々に語ることで2度目の快楽を得る二人。男女の友情、そんな安易な言葉で表せないオネスティな関係。かけがえのない心の支えではあるが、んー、イマイチ理解できない。お互いのそれぞれのパートナーとしての立場であれば絶対にそういう異性の存在はイヤだ。やっぱりね、という結末でした。
2019/04/22
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