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雪炎 (集英社文庫)

雪炎 (集英社文庫)

雪炎 (集英社文庫)

作家
馳星周
出版社
集英社
発売日
2017-11-17
ISBN
9784087456578
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雪炎 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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みや

読書会交換本。市長選で原発廃炉を掲げる弁護士のスタッフに就いた元公安警察官の周りで殺人が起こるミステリ。政治、警察、やくざ、原発など読み慣れない要素に最初は臆したものの、分からない単語や裏事情の説明と人間描写が巧みで読みやすく、気付けば物語を堪能できていた。殺人事件よりも選挙における様々な人物・団体の対立や思惑の絡まり合いが面白い。自分には縁遠いと思いがちだが、原発も選挙も全て自分に繋がっており、素知らぬふりをすることを著者は許してくれない。私たち有権者への率直すぎる問い掛けに、珍しく深く考えさせられた。

2019/01/01

かぐや.

とても面白かった。北海道が舞台だし。嫌いなヤクザ登場だけど、憎めない感じで嫌じゃなかった。登場人物の中で1番好きかも。同級生4人の関係も良かったし。でも伸は友香に気を遣いすぎ?気持は判るけど。ガイウス・ユリウス・カエサルに会ってみたいし乗りたいと思った。これからは節電を心がけて生活していこう。一気読みでした。

2021/11/04

aocchi

人権派弁護士が町長選に出馬。地元に蠢く利権を巡りあらゆる権力や暴力が跋扈する。それに立ち向かう元公安警察官と仲間たち。早い段階で殺人が起き、その真相を究明しようと奔走するが、ネタバレがあったため何となく分かってしまった。その理由わからなかったが、蓋を開けてみると嫉妬・・・。ちょっと興ざめだった。また、あの濡れ場は何の意味があったのか?物語りの構成には関係なかったようで残念。絡めてくれると面白かったのにな~。けど、全体的には面白くて一気読みだった。道民なので情景が浮かんでくる。けどそんなに寒くないけどな~。

2018/02/23

Nick Carraway

馳星周のもうひとつの新境地と言える、社会問題に材を取ったノワール。 しかし幾星霜を経て、馳星周のノワールは着々と進化を遂げてきている。日本の未来に対する問いかけは、馳星周がただのエンターテイメントを目指しているのではないことを感じさせる。主人公はニヒリズムの中にユーモアがあり、深刻さの中にも旧作『やつらを高く吊るせ』に通じるものがある。 しかし、この小説で最大にして最高の造型は、ガイウス・ユリウス・カエサルだ!

2017/12/27

r2d2

原発の絡んだ選挙戦。友香の行動がどうも腑に落ちない。

2023/04/09

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