戌亥の追風 (集英社文庫)
戌亥の追風 (集英社文庫) / 感想・レビュー
優希
市井を舞台に様々な人間模様が描かれていました。真っ直ぐに生きる姿に背筋が伸びるような気がします。爽やかな印象を受けました。ひと騒動の始末ですが、読んでいて気持ちよかったです。
2023/07/19
キャプテン
★★★☆☆_「きゃぷ衛門とゆく時の旅フェア」【西暦1853年幕末─ペリー来航編】だだ黒い煙をあげて、やつが来る。だだ黒い船に乗って、やつが来る。「カイコクシテクダサーイ」「ヒキコモリカテメーラ」と言いながら、やつが来る!そう、その男はペリー長官だ!黒船に運命を切り裂かれた男と女のために、江戸っ子たちが走る人情活劇!「ダマッテカイコクシシナサーイ!!」ペリーがうるさい!「イナカザル、カイコ…」黙れペリー!…………はっ。拙者は何を言っていたでござるか。さきほど頭を打ったせいか、何やら調子がおかしいでござる…。
2018/02/23
コブタ
筋を通した生き様とはこういうことかと気づかせてくれる。特に八丁堀同心の、役人の矜持に多きにうなずく。現代の役人、政治家も庶民の為にという矜持を持って欲しい!
2018/02/22
やまたか
黒船来航で浮き足だった江戸でのひと騒動の顛末。登場人物が多いが、佃島の肝煎▪五兵衛、中川船番所の庶務方与力▪︎佐野塚、江戸定町廻同心▪︎岡崎の三人が、器が大きく芯が通っていて、さらに頭も良くて読んでいて気持ちが良かった。
2022/10/30
Motohiro Yamato
時代背景や、お上と庶民の身分の違い、家同士の位の違いが、いまいち想像ができにくく、話の中に入り込むのが難しかった。現代のように自由な結婚はできないだろうし、お上の厳しさも現代とは比較にならないだろう。 そんな中でも、黒船で町全体がざわめいている感じや、代々徳川家に支えてきた佃の人々の話しは興味深かった。それにしても、山本一力さんの作品は食べ物が本当に美味しそうに書かれているのる。具体的にどんな菓子や弁当を食べているか理解できなくとも何となく旨そうで、幸せな気分になれる。
2021/12/27
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