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墓標なき街 (集英社文庫)

墓標なき街 (集英社文庫)

墓標なき街 (集英社文庫)

作家
逢坂剛
出版社
集英社
発売日
2018-02-20
ISBN
9784087456998
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墓標なき街 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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そる

百舌シリーズの6話目にして7作目。いつ読んでもおもしろい。だいぶ時代が現代になり、登場人物が歳をとってきた代わりに世代交代もしてきてファミリー感も満載になってきましたけど、やっぱり百舌シリーズの警察と政治家はあくどい。実際にありそうな気さえする。今回は武器輸出三原則、また政治家の役職から引きずり下ろして返り咲きを狙うやつ。次でラストだ!「「警察官であること自体が、ストレスになってるんじゃないか。その反動で、そうした破廉恥罪に手を染める者が、増えてきたということさ。どこかで、ガス抜きしてやらなきゃな」」

2023/06/03

れみ

百舌シリーズ6作目。警察官の美希、元警察官で探偵の大杉、新聞記者の残間の3人を中心に、かつての百舌事件、それを思い起こさせる新たな事件と、その裏にある巨大な存在。前作まで、この物語には欠かせないと思われた人が舞台から去る…ということが相次ぐなか、大杉の娘・めぐみが、主要登場人物の肉親という存在から主要人物のひとりになったという感じ。エピローグのある人物の独白、最後の一行に、物語はまだ終わらないし、いつでもまた事は起こるだろう…と予感させられてゾクッとする。

2019/01/22

のり

百舌シリーズの第6弾。再び百舌が甦ったのか?模倣犯なのか?不正武器輸出の内部告発に絡み、次々と関わりがある人物が殺されていく。大杉と美希、そして残間が真相に迫ろうと犯人を追う。百舌の後ろ楯には、以前の事件の生き残りの大物政治家の影が…政治と法の巨大な影に、思うように進まない。大杉の娘の めぐみの成長にはビックリ。益々盛り上がって行きそうな展開に次作も楽しみ。

2018/06/03

タツ フカガワ

かつて闇に葬られた政界と警察内部の不祥事(シリーズ4作目『よみがえる百舌』)が、暗殺者百舌とともに再び姿を現わす6作目。元刑事で探偵の大杉、公安部の監察官倉木美希、新聞記者の残間が主要人物だが、本作では中学時代スケ番だった大杉の娘めぐみが、なんと本庁の刑事として登場。また大杉のアシスタントとして腕を上げる村瀬も存在感を増してきて、面白く読み終えました。次作に続くような終わり方で、そのときは“人事部の内田さん”をぜひクローズアップしていただきたい。

2022/03/03

stobe1904

【MOZUシリーズ第6弾】死んだはずの殺し屋百舌と同じ手口で起こる殺人事件、違法な武器輸出と利権を巡る政治家の暗躍など素材はとても面白いのだが、最終巻の『百舌落とし』とセットとなっているためか、きれいに決着しないのが想定外で残念だった。MOZUシリーズもいよいよ『百舌落とし』で完結するので、惜しみつつ味わい尽くしたい。★★★☆☆

2021/06/26

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