マダム・キュリーと朝食を (集英社文庫)
マダム・キュリーと朝食を (集英社文庫) / 感想・レビュー
ナミのママ
三島由紀夫賞で手厳しく評されたにもかかわらず、芥川賞候補となったという不思議さ。そして芥川賞でも不評だったとのこと。それにもかかわらず文庫化されたとなると気になります!難解だろうと覚悟していたせいか、そのあやふやさが面白かったですが。知らなかったら挫折していたかも・・。猫と少女、光、放射能、ラジウム。時空を超え、前世と現代が交差する不思議な小説でした。西加奈子さんの解説も良かったです。
2018/04/23
優希
猫と少女と放射線。ラジウムを軸とした不思議な雰囲気の作品でした。
2023/01/21
James Hayashi
三島由紀夫賞候補、芥川賞候補作(受賞は柴崎友香「春の庭」)。東大出身の漫画家であり初の小説。猫と人間が主人公。舞台はいくつか有るが主要はアメリカか?呪怨の20年であり、放射線をストーリーに取り入れ軽く読みこなす事は難しい。純文学というより童話を大人用にアレンジした作品と感じられた。
2018/05/21
なるみ(旧Narumi)
西加奈子さんエッセイ「まにまに」で紹介されていました。不思議な世界観の小説でした。
2019/08/28
押さない
10/10 「戦後、雨後の筍のように戦争小説が現れた」いつか読んだ世評のように、震災津波後同じ現象が起きた。舞台のスタートこそ原発事故で封鎖された土地である。だが、人間が避難し動物だけが闊歩する国になった飛ばした着眼点だ。さらに《原子ラジウム》にまつわる世界の歴史に及び、極地的ではなくテーマが更に奥深いものとなった。「光」と表現されたその食べ物の実のところは…。こんなに危険で眩しく切ない朝食を知らない
2023/03/05
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