パーフェクトワールド 上 (集英社文庫)
パーフェクトワールド 上 (集英社文庫) / 感想・レビュー
starbro
馳星周は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。最近書いた作品のイキナリ文庫化かと思いきや、十数年前に書いたお蔵入り作品でした。政治的要素が盛り沢山なので、集英社が忖度して出版しなかったのでしょうか?いかにも馳星周らしい作品で一気読み、続いて下巻へ、トータルの感想は上下巻読了後に。【読メエロ部】
2018/06/14
Tsuyoshi
本土から派遣された公安の大城と独立国を目指す私塾に属する平良の目線を軸に復帰目前の沖縄の様子を描いた作品。土地買い上げ・反米運動・独立へのクーデター等々、復帰後の沖縄を巡り様々な企みを持った人間たちの動きが同時進行で描かれた文体はスピード感があって先が気になり読み進めたくなる。下巻へ続きます。
2018/06/04
巨峰
登場人物は一人も被ってないけど、「弥勒世」の続編。主人公は沖縄出身本土育ちの公安警察官。彼の工作活動は興味深い。本格的なスパイ小説はあまり読んだことないけど、今後読んでみようかと思った。前作の琉球共和国軍の残滓が残る中、アイツが生き残りアメリカにいるのが、大きな驚きでした
2021/12/17
keith
返還前の沖縄。独立運動を監視するために本土から送り込まれてきた公安の大城。独立を目指す集団活動に身を置く青年平良。政治と利権が絡み一筋縄ではいかない展開。下巻に続きます。
2018/08/04
ふう
一気読み。おぉ昔のひりついた馳だなあと思ったら2004年連載(案外寝かせてたなあ)。まるで違った立場ではあるが確実に破滅に向かうであろう二人の男を主人公に、海風ではなく土埃舞う沖縄が描かれる。俺は大丈夫なのか?と問いつつ、きっと俺は大丈夫だと無理やり納得させながら進む男たち…沖縄の未来はわかっているけど彼らの運命はまだわからない。ただ確実に堕ちていくはず。だからこそ見届けなくちゃ。下巻へ。
2018/06/09
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