フーテンのマハ (集英社文庫)
フーテンのマハ (集英社文庫) / 感想・レビュー
starbro
原田マハは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。先日読んだ『やっぱり食べに行こう』と重複する部分はありますが、愉しめました。アート小説ではなく、旅小説が出発点だったんですね。著者が、マグロ(魚本来の、エッチな意味ではありません)女であることが判明しました。いつの間にか、『牡蠣の生まれ変わり』から『餃子の生まれ変わり』に進化しています(笑)
2018/08/13
しんごろ
マハさんの幼少の頃もわかり、マハさんのことが旅を通してわかるギュッと詰め込んだエッセイですね。大好きな短編ハグとナガラのシリーズのルーツもわかったし、ハグとナガラのシリーズまた書いてほしいなあ。美術・芸術系が疎くマハさんの美術系作品を『ジヴェルニーの食卓』しか読んでない自分ですが、このエッセイがあれば参考書がわりになって、マハさんの美術系作品も面白く読めそう。マハさんと一緒に旅したくなりますね。今すぐにでも、どこかに旅をしたくなるエッセイです。ちなみに自分も台風をそらすほどの晴れ男です。
2018/07/13
三代目 びあだいまおう
なんとも贅沢極まる一冊!大好きな作家さんの『作品』に出逢える喜びも幸せの極致だが、この本は大好きな作家さん本人に出逢える!そう、生身の『原田マハ様』とお近づきになれる!旅好きのマハさんがインスピレーションだけをナビに移動しまくる『ぼよグル』の面白エッセイ。マハさんがとても普通で身近なの!学生時代はカツカツだったし天才作家と思いきや遅咲き、そして物凄く努力家!言動が可愛らしくて!そして、カフーや数々のアート小説などの発想原点に触れられる❗何度ググったか、読みたい本がまた増えた!マハさんの素の魅力満載‼️🙇
2019/04/20
zero1
旅が好き、というより移動フェチの原田。「ぼよ旅」が作品にも生きている。タクシー運転手とうどんの話は妙に感動的。原田と言えば美術。モネの作品を所蔵するためオランジェリー美術館ができた。セザンヌとゾラの関係は知らなかった。彼女はゴッホなど絵画の中に物語を見ることができる。だからこそ作品世界が広がって見えるのだろう。巴里祭の7月14日が誕生日の原田。仏革命を描いた「ベルばら」は偉大だ。作家が何をどう考えているか、こうした本があることは作家と作品を理解するのに役立つ。日本のナポリタンはナポリにない(笑)。
2019/09/10
ウッディ
旅が好きで、マッハのスピードで常に移動しているという原田マハさん。キュレーターをしていて、美術作品をモチーフにした作品が多いためか、静かなイメージのマハさんの印象とは異なる一冊でした。自分も旅が好きなので、あちこち行けて羨ましい。ナポリタンや天津丼の話は笑えました。自分もハンブルグでハンバーグ屋さんを探したクチなので‥。あと、旅する時はハイアンドローも納得。2泊するならリッチな宿と安宿に泊まりたいという意見にこれまで賛同してくれる人はいなかったのに、こんなとこにいました。
2019/01/06
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