下町やぶさか診療所 (集英社文庫)
下町やぶさか診療所 (集英社文庫) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
相変わらずの読みやすさでグイグイとイッキ読みの池永さん作品でした。話の流れによっては、少しギクシャクしてる部分も否めませんが、タイトルからイメージするように人情味あふれた中年医師「麟太郎」が活躍するお話です。患者として現れた美形の女子高生「麻世」が話の流れで一緒に住むコトに。口は悪いがどこか優しい彼女とのやりとりにキモチがふっと緩みます。相変わらず命の大切さをさらっとさりげなく綴る池永さんの作風にココロが和みながらも、ちょっと切なくもなりました。終わりかた的に続編も出てるので、しっかり続きも読みます。
2021/06/21
machi☺︎︎゛
下町の診療所の医師、麟太郎。小さい町のみんなから慕われ頼られ、町の集会所みたいな存在。そんなお年寄りばかりの病院にある日手首を切った女子高生がやってくる。女子高生の家庭環境をしった麟太郎は一緒に暮らすことを提案する。下町の診療所だからこそできる距離感や麟太郎の人柄が心を温かくしてくれる一冊だった。
2022/01/10
初美マリン
序盤は想像していたような下町の人情診療所のていだったか、段々と深みが増してきた。息子の世知に疎いいやみのなさが面白い。これは続編を読まなくてはならない。
2021/12/12
タイ子
いいですね、こんなお医者さん。やはり医は仁術をモットーに儲けは二の次、勝手ながら庶民の願いです。やぶさか診療所の医師・真野麟太郎。人々から慕われ、精神的な悩みまで持ち込んで日々盛況の中、彼はと言えばたまの安息に隣の喫茶店で美人ママに会う事。幼馴染とビール片手に一息つくのが楽しみな先生。ある日、手首を切った女子高生・麻世が来診した日から先生の日常に変化が現れる。訳ありな麻世の同居と診療にやってくる患者と家族たちの人生、幼馴染の終末医療の切なさ。型破りながら内に秘めた優しさを見せ始めた麻世のこれからが楽しみ。
2021/03/16
モルク
浅草の診療所の医師麟太郎。ちょっとお節介なところはあるが、近所の人から大先生と慕われモットーは医は仁術。ある日手首を切った女子高生麻世の心の傷を知り、彼女を家に迎え入れる。麻世のいる生活、隣の喫茶店?の美人ママ、幼なじみも絡み、虐待、認知症、ガンなどの問題と共に患者に向き合う麟太郎の姿が描かれる。医療ものというより人情もの。先が気になるので続編も読まなくちゃあ。
2021/04/14
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