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おんぶにだっこ (集英社文庫)

おんぶにだっこ (集英社文庫)

おんぶにだっこ (集英社文庫)

作家
さくらももこ
出版社
集英社
発売日
2019-05-17
ISBN
9784087458770
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おんぶにだっこ (集英社文庫) / 感想・レビュー

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真香@ゆるゆるペース

さくらももこさんの幼年期のエッセイ。ナイーブな性格がよく分かるエピソードが多く、他のエッセイと比べると笑いの要素はちょっぴり控えめ。でも、この感受性の強さや鋭い洞察力を持っていたからこそ作家という職業に就けたのだろうし、きっと天職だったのでしょうね。私自身も敏感でよく泣いている子供だったので、何だか昔の自分を見ているようで親しみが湧いた。それにしても、2歳の頃の記憶が残っているのはすごすぎる!

2019/06/07

さくらさんの幼少期のエッセイ。エピソードの内容はもとよりヒロシやスミレとの会話の記憶力に感心します。幼少期は消極的で、やらかしてしまったことを打ち明けることが苦手だったようで、私も似たような子供だったので共感しました。また、色んなこと(地球や太陽、宇宙、死、心等)に思い悩んでいたそうで、子供時代のそんな哲学的な物思いが大人になる境目の糧であり人格形成に繋がっているとか。何気ない思考もそう捉えらとかけがえのないものだと思いました。

2019/05/29

esop

気の毒だとも思うがおっぱいだけは譲れない。おっぱいがいらない人には、ヒロシのオナラを我慢してもらうしかない/一体どういうつもりでそんな事を言うのか。中学生になるで待てなんて、そんなに長い間、人が何かを待てると思っているのか/痛くないわけないじゃないか。慣れているから平気なわけもない。ぶたれたら、ぶった力の分だけ痛いに決まっている/理解から生まれた知恵は美しい/知識は役に立つ。でも道具にすぎない。それをきちんと利用できるのが知恵だ。知恵を得るには、いろいろなことに気づかなければならない

2024/07/28

はる

「ちびまる子ちゃん」よりもっと前の時代の、幼児期のことを綴ったさくらももこさんのエッセイ。全体的に笑いは少なく、しみじみとした雰囲気。大人になればたわいのない事でも、気になって不安に感じていた子供の頃の思い出。その微妙な感情を巧みな文章で描き出す、さくらさんの文章力。好きなのは「たまちゃんとの出会い」「窓のおばあちゃん」「植松君のランドセル」。それにしても、さくらももこさんは幼児期のことをよくこんなに細かく覚えているなあ。

2024/01/11

ぼっちゃん

二歳半くらいから小1くらいまでの幼少期を綴ったエッセイ。幼いころは毎日不安で悩み苦しんでいたとのことだが、それがうかがえるような「もらった人形」「盗んだビーズ」「大失敗」「上松君のランドセル」などだったかな。幼稚園の頃のことは私も何となく覚えているが、それより小さいときのことをこれだけ鮮明に覚えているってすごいな。

2024/10/06

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