フラグラーの海上鉄道 (集英社文庫)
フラグラーの海上鉄道 (集英社文庫) / 感想・レビュー
N田
壮大だし、音楽観といい、謎解きのスリルもあるんだけど、なぜか、この作家の他の作品のようには心に響かなかった。何故なのかしらん。 映画なんかでよく出てくるけど、今は「オーバーシーズ・ハイウェイ」というのねん。すっごく綺麗。
2019/06/21
さつき
ルルの章もよかったけど、アツエの章がすごくいいなと思う。私はこういう話が好きみたいです。現実と空想の境界が曖昧になった老人のゆらゆらとしたひとりがたり、というか。複雑な土地の事情、家族の事情を織り混ぜながら現在の恋人たちに明かされてゆく過去の恋物語。祖母のなかで生きていたと語る孫がその真相にたどり着くことで、現実を空想に塗り込めて消してしまっていた祖母自身がその思い出を取り戻したのかなと、そんな印象だったのですがこう書いてしまうと野暮かな。余韻のあるラストすごく好きです。
2012/02/24
glico
★★★ これまで読んだ野中ともその本と同じく、前半は全然入り込めなくて、どーなんかなー、と思い始めた頃からいつの間にか引き込まれてるパターンやった。
2020/01/19
MIKALIM
ルベンかっこいい◎オルランドのやさしさ◯
2013/06/10
天の川
つかみどころのないルルという存在が、アツエの章の独白で裏打ちされていく。ルルの章は語り手が本人ではなく「僕」なので、つかみどころがないのは当然ではあるけれど…三世代の中の小説の中でも飛ばされてしまったルイ子の存在が哀しい。とはいえ、表紙の装丁と話の内容のギャップに違和感…なんで?なんでこの表紙になるの?と思うのは私にセンスがないから??
2012/03/12
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