小説集 絵の中の物語 (集英社文庫)
小説集 絵の中の物語 (集英社文庫) / 感想・レビュー
鯖
古今東西の名画からお話から着想を得ての短編集。売れない小説家が質屋に生原稿を売ったら、後日100倍の値で売られてるのを目にして、金庫と一緒に自分の生原稿と谷崎の生原稿も拝借し…、という「ドロボウ殿へ」が面白かった。自分の原稿は川に投げ捨て、でも谷崎のはどうしても捨てられずというとこが切ないね…。
2015/05/03
yukioninaite
絵とは必ず一致しない話も多いけど、いろいろなテイストに書き分けられている話は、「文体の復権」と筆者がいうように文字の力の魅力を感じました。
2016/11/23
しのぶ
小林清親から引っ張られて読みました。絵画から想起した物語という趣向は大大大好きで、それぞれ小説としては非常に好みでしたけど、もととなった絵を見ると、あれ? イメージ違うな…という印象でした。唯一ぴったりきたのは、下村観山の「倫敦之夜景」。もともと好きな絵なので、とても嬉しい。
2015/05/19
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