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総統の子ら 中 (集英社文庫)

総統の子ら 中 (集英社文庫)

総統の子ら 中 (集英社文庫)

作家
皆川博子
出版社
集英社
発売日
2006-12-15
ISBN
9784087461084
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総統の子ら 中 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ヨーイチ

まとまったコメントは下巻終了時。主人公の成長と交友、そして性愛の移ろいがゾッとする程美しい、そして哀しい。それにしても、戦場描写の凄まじさよ。ドイツ側から見たヨーロッパ諸国事情も現代では「ナチスの征服」で片付けられる事が多いが、勿論そんな単純な物ではない。EUの見方が変わった。これは必要だ。作者の凄い勉強量に圧倒される。あと京城生まれの体験が反映されているのかも知れない。重すぎるけど、耐えて読み続けようと思う。

2016/03/19

ネペ

カールはナポラを卒業して戦場へ。ヘルマンは保安諜報部に異動。戦場は激化。下巻へ。

2016/03/11

Lumi

中巻に入り、戦争の色が濃くなる。カールの成長を感じる。上巻では意地になったり、精神的に幼さがあったけれど、青年になったんだと分かる。どの部分でそう感じるのかは分からないけど、微妙な成長が描かれている。私は、第二次世界大戦下の西欧に関して無知であったけど本作を通し学ぶことが多い。当時のドイツや軍の内情や作戦が細かくて驚いた。相当調べられたんだと分かる。カールは今の私と同い年であるのに、自分が結婚する前に死ぬだろう、明日は生きられるのだろうか、と常に考える状況にあることを想像すると言葉を失う。

2018/11/22

不羈

感想書く前に下巻に進んでしまった。戦争について考えさせられる好い小説。 文章も流れるように読み進められて良い。

2014/12/22

TKK

士官学校を卒業したカールは突撃隊として最前線 に送り込まれ、血と肉片と臓物と糞便が四散する戦場を体験する。著者はよくここまで描ききったと感嘆する思い。一方エルヴィンは哲学を学ぶ道を選ぶ。カールとエルヴィンの場面は唯一ほっこりできたので、またいつか二人の道が交わる時がくるといいなと思う。ヘルマンがポーランド駐在する場面はポーランド側から描かれた「薔薇密室」と対照に読むと面白い。それにしても若者たちの純粋さと熱量が苦しい。下巻に続く。

2015/01/11

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