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ジャージの二人 (集英社文庫)

ジャージの二人 (集英社文庫)

ジャージの二人 (集英社文庫)

作家
長嶋有
出版社
集英社
発売日
2007-01-19
ISBN
9784087461183
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ジャージの二人 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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夜長月🌙@新潮部

「ジャージの二人」と「ジャージの三人」の2編が入っています。「ジャージの三人」の方がおもしろかったのですが「ジャージの二人」があってこその作品です。主人公と妻の関係はとても微妙です。上司と不倫をしている妻。責められるべきは妻のはずでなぜか許してあげたくなります。全然、深刻でなくゆるゆるモードの物語のせいでしょうか。心がゆったりする作品でした。

2020/04/26

あつひめ

逃げるでもなく、立ち向かうでもなく。ちょっと疲れたなぁ…みたいなゆるゆるした男二人。かといって全てがマイナス思考なわけじゃない…と思いたい(笑)人の心の中を覗いたような気分になるのは、飾らない心がそこにあるからかもしれない。本音がそこにあるってことかな。日常とかけ離れた場所にいるから素直になれたのかも…ジャージを着た親子が。そして、翌年の妻も。

2016/01/29

財布にジャック

小説とは、誇張して書かれたり、面白おかしく演出がなされているものだとばかり思い込んでいましたが、なんだかこの本は最初から最後まで自然体なので、かえって新鮮でした。ともすれば深刻になりそうな問題が垣間見えますが、なんとものらりくらりとしていて、そんなもんかなぁとか、どうでもいいかなぁとか思えてきて、ゆったりとした気持ちで読めます。しいて感想を述べるとしたら「ふ~ん」という一言です。

2012/06/16

エンブレムT

長嶋有さん初読みです。なんかこう(この口癖、うつりますねw)「ゆるい」としか言いようが・・・(笑)・・・山荘での日常が淡々と描かれているので、誰かの日記を読んでるような気分になりました。良く言えば登場人物達の存在がリアル。悪く言えば果てしなく退屈。堺雅人さん主演で映像化されてると聞いて興味を持ったのですが、この『何も起こらない』状態をどんな風に?・・・と、逆に映画の方にめっちゃ興味が湧きました(笑)

2011/05/24

hit4papa

ネガティブさをまったり感に転換する心地良さが、長嶋さんの作品にはあります。ぐだぐだゆるゆるな親子二人を象徴するのが、小学校から貰い受けたジャージです。サイズLLのダサぽんジャージは、まったりユニホームなのです。

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