水滸伝 6 風塵の章 (集英社文庫 き 3-49)
水滸伝 6 風塵の章 (集英社文庫 き 3-49) / 感想・レビュー
W-G
「むき合うと、不意に恐怖に似たものが全身を包んだ」この冒頭から一気に引き込まれる。宋江一座に、武松や李逵の弟分が二人加入、これ幸いとばかりに王進さんの養成所に片方をぶち込んで、かわりに史進を回収。なんとなく予想していた通り、大物感はあるものの、どこか無個性な人物に史進がなり変わっていた。王進のもとに預けられた者たちは、どこか画一的な人物像になってしまう。この巻のハイライトは秦明の入山だろうが、ニューカマーが多く、それぞれの登場場面が面白い。そしてラスト、林仲と楊令の抱擁シーンで胸熱になったまま次巻に突入。
2021/11/20
しんごろ
玄武の章が壮絶だったために、大人しく物足りなさがありますが、梁山泊の新たなステージへ突入!魯達の秦明の引きいれ策はど真ん中の直球勝負には、あっぱれ!というしかありません(^^)梁山泊は土台づくり、力を蓄えますが、一方で青蓮寺も増員し、徐々に戦いの規模が大きくなりそう。官軍との戦いもあり、新たな漢達も梁山泊の仲間に加わり、続きが気になります。やっぱり北方水滸伝は面白いですね(^-^)
2017/02/06
ehirano1
#『権力』の内在性理論は“きれい事は言っていられない”。#胆が太いわけではなく、鈍い。#王進再生工場から満を持した史進を回収、馬麟は再生のため入場。#「私など、まだ悩み苦しむだけです」⇒「それができるのが、強さなのですよ」。#林冲、楊令へスパルタ指導を開始!
2019/12/15
納間田 圭
哀しみを知っているいうことは…喜びを知っていることでもある。人の生き方を学べる話しばかり。梁山泊の二人の頭領…宋江と晁蓋。その懐の深さと人間くささは…やはり梁山泊の心の支えで、この物語の土台。前巻の壮絶な戦の結果…互いに甚大な戦力を失った梁山泊軍と官軍。梁山泊側は…亡き青面獣楊志の後任として霹靂火秦明将軍をヘッドハンティング。対する官軍側は…とうとう最強力キャラ聞煥章を招集。聞煥章の最初の一手は…宋江の捕縛のため惜しげもなく10万の大軍を放つ。追い込まれ孤立する宋江一派は…たったの5人。いよいよ…激突必至
2021/10/02
Kircheis
★★★★★ おもしろいけど、やや落ち着いた展開の巻。 そんな中官軍に聞換章登場。李富以上に切れる印象。
2018/03/16
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