愛には少し足りない (集英社文庫)
愛には少し足りない (集英社文庫) / 感想・レビュー
亜希
重かったり濃厚過ぎる作品を続けて読んでいると、このいい意味での軽さが欲しくなる。流れもオチも前半で読めてしまうけれど、サラサラと読みやすいので退屈せずに最後まで一気に読めました。自分なら結婚取りやめると思うけど。優子のことは最初から嫌いだったな、主人公の早映のことも。その行動を否定する気はないけれど、いかんせん流されすぎ。早映と麻紗子の本音むぎだしの口論が、短いけれどなんだかんだ一番面白かったかも。
2016/11/10
mazda
読み始めはそうでもなかったけど、読み進めていくうちにはまってしまった。面白かった。優子の存在がかなり怪しいな、とは思ったけど、なるほどそういうことだったのか…。確かに愛には少し足りない感じだが、これも幸せの1つの形なのだろうか…?
2014/02/10
James Hayashi
恋愛や官能小説で終わらず、ドラマを作ってる。意外な展開に読み応えを感じた。
2019/07/08
アコ
平凡さを自覚し安定した人生を送りたいと考える結婚間近のOL早映。元隣人で自由奔放に生きるダンサー麻紗子と再会したことによって、本当はいまの自分と正反対の生活をしたいとどこかで感じていることに気付く。でもそれはそれ、と思うも麻紗子の急死が早映の人生を大きく変える。というかんじなのだけど、一気にあれこれ変化を決断しすぎでしょ。それだけでも十分驚くのに、登場当初から引っかかっていた婚約者の叔母・優子がまさかここまで大きく絡んでくるとは。まさに唯川ワールド。こういうドラマありそうだなー!と思いながらサクサク読了。
2016/08/27
花
光と闇を持つ女性が主人公。全てを自由に選んでいけると知った彼女は、自分の欲望のまま性や欲望を掴んでいった。でも本当にそれがしたかったのだろうか?本当はそうではなかったのではないか?自由に選ぶことは自分にも責任がある。だからもっと自分に正直に自分も愛して選んでいく方が大切だ。結婚、愛、性、全て自分の自由に選べるかもしれない。でも選んだ責任はある。嘘で固めれば必ず自分に返ってくる。本当の自分に嘘をついているのだから。大切なことは、自分自身も愛した上で自由に選択することだと思う。考えさせられる恋愛小説だった。
2020/02/08
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