水滸伝 14 爪牙の章 (集英社文庫 き 3-57)
水滸伝 14 爪牙の章 (集英社文庫 き 3-57) / 感想・レビュー
W-G
爪牙の章などと仰々しいタイトルに反して、前半は牧歌的な趣すらあるのんびりムード。爪や牙どころか、様々なかたちで愛が描かれる。王英の扈三娘への愛、裴宣と孫二娘に芽生えつつある愛、張横と張平の親子愛などなど、どの逸話も快い温かさを感じるものばかり。史進の話も愛テーマのオチといった感じ。緩急つけて、後半は大きな戦が始まり、二竜山が危機に陥り、同時進行で石梯山と袁明暗殺も描かれる。新登場の張清がいい感じなのと、樊瑞の最期、ここにきて注目度アップの花英の弓、そして大砲馬鹿凌振と魏定国の会話シーンが個人的ハイライト。
2021/12/12
しんごろ
官軍との全面戦争を前に、日頃の梁山泊での 豪傑達の日常生活を垣つつ、ある漢の豪快な遊びに笑い、このまま穏やかに平和ですごしてほしいなと思うけど、まだ志を目指す途中!ついに官軍との全面戦争突入に豪傑達の熱い戦いに引きこまれ目が離せなく、ほぼ一気読み。またありふれた日常生活を見たいから勝ってくれ~!熱い戦いの途中で終わってしまった…。続きが気になる爪牙の章でした(^^;)
2017/11/08
ehirano1
壮絶な下ネタ水滸伝となってしまった本書。その下ネタの張本人は体中が龍のタトゥーを背負う史進隊長(因みに王進先生の門下生でもあります)。妓楼で敵襲にも係わらず腰を動かし続け、行為をお終わらせた後に素っ裸で敵を粉砕するも、杜興から「棒と一緒に、玉まで振り回しくさって」と上手いこと言われながら罵倒される件には笑い転げてしまいました。因みに史進隊長が受けた罰は人糞運びwww。
2020/01/05
納間田 圭
臨戦体勢。いよいよ国全体が動き始める章。宋という国の底力と本当の圧力を感じる章。陸上に水上に…なんと官軍全軍で20万を超えるエゲツなさ。対して…梁山泊聚義庁での全体ミーティング。集うはオールキャスト…宋江、呉用、盧俊義、関勝、呼延灼、花栄、李俊、宣賛、朱武。で、梁山泊軍の作戦はコレ。1.とりあえず、いなしながら時を稼ぐ。2.とにかく守り抜く。3.できる限り敵を引っ張り回す。4.その後の作戦は決めてなく臨機応変。で…少ない犠牲で敵が退散してくれたら勝ちとすることが目的。う〜ん不安不安
2022/01/26
Kircheis
★★★★☆ 禁軍が参戦してきて、遂に物語も佳境に! 燕順の奮闘が涙を誘う。
2018/03/24
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