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水滸伝 16 馳驟の章 (集英社文庫 き 3-59)

水滸伝 16 馳驟の章 (集英社文庫 き 3-59)

水滸伝 16 馳驟の章 (集英社文庫 き 3-59)

作家
北方謙三
出版社
集英社
発売日
2008-01-18
ISBN
9784087462517
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水滸伝 16 馳驟の章 (集英社文庫 き 3-59) / 感想・レビュー

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W-G

陰謀だらけのダークな色調。かなり好きな巻。前巻で、遂に念願叶って扈三娘と結婚した王英の一瞬での破局や、顧大嫂と孫ニ娘の絡み酒シーンなど、随所に吹っ切れた笑いの場面があるのもバランスとして最高。しかし、梁山泊の裏方の者たちの死に様で、これだけ面白いエピソードを作ってくれたことが凄い。裴宣の最期はかなり哀しいものであったし、孫新と顧大嫂が一緒にいるところをもっと見たかった。イケメン燕青と洪清の一騎打ちも痺れるが、なんといっても童貫の初陣のインパクト。長く引っ張ってきた期待にじゅうぶんに応える強さを見せつける。

2021/12/22

しんごろ

官軍との戦いを終えて、力を溜める一方で、闇の戦いが始まった!青蓮寺との死闘を筆頭に暗殺合戦!日の目を見ない致死軍、飛竜軍の豪傑達の戦いにページをめくるスピードが加速してしまった!そんな中、王英は何をしているんだ(笑)今ならゲスの極みと言われるぞ!ある意味で梁山泊の女傑も凄い!そして優しさも感じる女傑達だ。そして次世代を担う若き豪傑達も現れる。嵐の前の静けさを感じる、今回の馳驟の章。いよいよ禁軍も出陣する激しい戦いの序章なのだろうか。次章がまた楽しみになる。

2017/12/02

ehirano1

終に袁明が散る衝撃の本書。しかし、これがまた狂おしいほどの潔良さと公孫勝に送った「いい国を目指せ、公孫勝。梁山泊がそうやって闘えば、宋もまたいい国になる」が良過ぎてどうにも収まりません。登場最初から宋が抱える病的腐敗やそれに代表される高俅などとはレベルが違うと思っていましたが、案の定でした。そういう意味では著者も袁明を大切に扱ったのですね。

2020/01/11

納間田 圭

巻末の吉川晃司さんの鋭くとんがった解説は心に響きました。前巻で奇跡的に壊滅を免れた梁山泊軍。その壮絶な戦の傷痕は深く…回復の時間を稼ぐための…あれこれの章。それは…官軍側も状況は同じなのだが。しかしこんな時はこんな時で…両軍とも裏の役者がしっかり活動開始。晁蓋を暗殺した男がまた登場し…再び仕事を。対して梁山泊側も…刺客を発動し倍返し。致死軍VS青蓮寺…まさに暗殺合戦。そして…いよいよボスキャラ禁軍元師の”童貫”が始動。そんな中…”王英”の浮気が懐妊中の”扈三娘”にバレた。実はコレも…官軍の罠なのだが

2022/02/27

ehirano1

#陽動と見抜いたら動くな。動くことでできる隙に付け込むのが陽動の目的。#良い政権選びは消去法。#挑発にはただ笑っていれば良い。#裏切るやつはこっちにわからにように裏切るだけ。#理屈ではないことが心のほとんどを占めることがある。#役に立ちすぎると殺される。

2021/05/08

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