現代短歌 そのこころみ (集英社文庫)
現代短歌 そのこころみ (集英社文庫) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
関川は斎藤茂吉と釈迢空の死(1953年)に短歌の近代の終焉を見、中井英夫プロデュースによる中城ふみ子の登場から現代短歌を望見する。もっとも、中城については「『戦前』という時代の残照」として捉えているのではあるが。そして寺山修司が現れる。私も真の意味での現代短歌の誕生はこのあたりかと思う。以下、最も新しいところでは穂村弘あたりまでの現代短歌界、及び現代短歌の騎手たちを次々に俎上に挙げてゆく。まさに綺羅星のごとき世界である。そして中井英夫の死をもってエピローグを閉じる。異論はあろうが実に見事な構成である。
2021/01/02
はち
まあまあ。なんだろうな。現代短歌の側面を撫でただけの印象。第二部が一番面白かった。永井陽子読みたい。全集まだ買えるかな。
2015/06/19
カツェ
綿密に読んでるなと感心。歌も関連資料も。第1部が好き
2017/09/20
カツェ
知らない歌人列伝として読んでいたが、あらたると、歴史認識と短歌の宿命の話だった。朝日新聞の投稿歌壇への指摘には、いまとなってみれば言い当てすぎてるほど。
2014/10/08
kaizen@名古屋de朝活読書会
1954年の衝撃 中条ふみ子と石川不二子 寺山修司 現代短歌のこころみとしては強烈。 「短歌はプロに訊け」「短歌パラダイス」 「短歌には「業界外」からの批評が不足しているのではないかという疑いは私の動機のひとつであった」著者 ソフトウェア業界も同じだなと思った。
2012/05/03
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