水滸伝 18 乾坤の章 (集英社文庫)
水滸伝 18 乾坤の章 (集英社文庫) / 感想・レビュー
W-G
あれだけ強かった童貫軍に、呼延灼が一矢報いる冒頭の戦は爽快。しかし、水軍まで圧されぎみになり、なかなか打開ムードとはいかないと思っていたら、楊令が王進ハウスを卒業し梁山泊入り。戦でかなり美味しい場面をかっさらいつづける。本格的な活躍は続編の『楊令伝』になってからかと予測していたので、水滸本筋にここまで捩じ込んでくるのは驚きだった。もはや、この巻から楊令伝。北京大明府占領は、毎回趣向を凝らしてあり、何度やられても面白い。それにしても童貫軍の将軍は、毎度鳴り物入りで登場するのに、趙安以外はみんな尻すぼみだ。
2021/12/29
しんごろ
とにかく総力戦!ついに梁山泊の水軍も戦闘に!童貫率いる禁軍に劣勢にたたされるも、 攻撃と知力を結集してなんとか持ちこたえた梁山泊。とにかく戦う漢達の生き様に涙が止まらないぃぃぃい。また次々と漢達が討たれる。楊令!君が最後の希望だ!梁山泊を救ってくれ!漢達のセリフも胸に響き、熱くさせてくれる。
2017/12/22
納間田 圭
血の一滴が残っている限り…戦い入り乱れる両軍。”童貫”官軍元師が最終決戦に選んだ場所は…梁山湖と流花寨の間の原野だった。それは…梁山泊の軍師”呉用”も望むところ。なぜか彼に逢った人間は笑顔になり幸せそうな顔をする…大きく育った”楊令”。どんなに苦戦中でも彼が登場すると一安心…最も安定感があった無敵の豹子頭”林冲”が…散る。土壇場で林冲に助けられた”扈三娘”の涙。二竜山と共にあった”秦明”、”解珍”、”郝思文”。「まずは言っておく。戦場の死に心を動かすな‼︎」の頭領”宋江”のキツい一言…。
2022/04/11
ehirano1
ここにきて、つ、つ、ついにあの楊令が梁山泊に入山!調子こいて力試しに来た先輩どもをバッタバッタとなぎ倒す姿は圧巻。これならひょっとして童貫にも?と、当方にも思った時がありました。
2020/01/13
s-kozy
遂に楊令が梁山泊入り。それは宿命とも言えるものだろう。経験してきたこと、背負っているものの大きさ、重さから楊令には他の選択肢はあり得ない。そう思うと少し切ないよなぁ。そして、そして、最後にあの豪傑が「『女の命も救えない男に、俺をしないでくれ』」だと。そうか死に場所を得たのか。酔い潰れる公孫勝の気持ち、分かるわぁ。認め合っていた二人だったんだね。あと一巻でこの戦は一体どうなる?
2018/10/19
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