KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

水滸伝 19 旌旗の章 (集英社文庫)

水滸伝 19 旌旗の章 (集英社文庫)

水滸伝 19 旌旗の章 (集英社文庫)

作家
北方謙三
出版社
集英社
発売日
2008-04-18
ISBN
9784087462821
amazonで購入する Kindle版を購入する

水滸伝 19 旌旗の章 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

W-G

ついに最終巻。なんとか年内にここまで来れた。ささやかな抵抗は見せつつも、ひたすらに滅びの美学が繰り返される。鉄の絆と思えた梁山泊の内部で、主に呉用を中心に軋轢が表出する。上手くいかない時の人間関係が、読者の肌身に伝わってくる。終盤で一気に男を上げた花栄が散ると、立て続けに李逵/凌振といった推しキャラが最期を迎えてしまう。李逵の戦いぶりは林沖すら凌ぐのでは?という鬼気迫るものだった。そしてラスト。ある意味、大英断といえる、オリジナルキャラへのバトン。勇気ある逸脱だと思う。間を空けずに楊令伝に進もう。

2021/12/31

しんごろ

なんという結末!壮大な物語に個性豊かな豪傑達!いろんな豪傑に心を動かされ、時には感情移入しては涙を流し、自分も梁山泊の一員になって、ともに戦った気持ちにさせられた。梁山泊は陥落したが、引き継いだ者がいるかぎり、夢半ばで逝った豪傑達の志を持って、替天行道の旗を掲げてほしい!壮大な物語を堪能できるちょっとした生き方を学べるビジネス書!それが北方水滸伝なのだ!

2017/12/31

ehirano1

あー、スッキリしない、完走した気になれない。何、楊令?楊令は魔神になるそうですよ。どーすんのよこれ?完走を味わう気満々だった当方は途方に暮れていますよ。どー考えても楊令伝を読まないと完走した気には到底なれないです。なんでも楊令伝は15巻もあるっていうじゃないですか。

2020/01/13

納間田 圭

最終の19/19。大きく大地が動いたような錯覚を覚えるように童貫の全軍が前に出た。迎える梁山泊軍の…乾坤一擲の賭け。本巻でもたくさんの好漢達が…死んでゆく。そして宋江と楊令の最後の場面は…涙もの。その舞台は…火に包まれた梁山泊聚義庁の”替天行道”の旗竿の下。「吸毛剣で私の止めを刺してくれ。その吸毛剣に私の血を吸わせて欲しい。」頭領としての覚悟。楊令の吸毛剣の刃先は…ほとんど手応えがなく宋江の躰に入っていった。そして楊令は大きく叫んぶ…「この楊令は鬼になる。魔神になる。そしてこの国を踏み潰し滅ぼす。」

2022/05/04

Atsushi Saito

読了後の脱力感が想像以上。多くの漢達の志が詰まった梁山泊ついに落つ。途中からなんとなく予想は出来てたけど、心がついていきませんねー。ただ戦や暗殺の模様が描かれるだけでなく、梁山泊を作り上げた鍛治、大工、医師、薬師、商人、文治省など裏方までが生き生きと描かれた素晴らしい作品でした。宋江から替天行道の旗と共に志を引き継いだ楊令はきっと生き抜くはず。その生き様が見たい!楊令伝読むしかない!

2017/03/06

感想・レビューをもっと見る