東京バンドワゴン (集英社文庫)
東京バンドワゴン (集英社文庫) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
巷で評判のバンドワゴンを読む。第一印象として浮かぶのはノスタルジーか。しかし、本書の読者層は老人ではなくて、むしろ若い人たちだろう。さすれば、非在へのノスタルジーということになるだろうか。東京の下町に4代続く古書店。4世代が同居する今時は珍しい家族だ。いかにもというステレオタイプを脱却するための破調もちゃんと設けられている。伝説のロッカー我南人と2組の婚外子、そして「東京バンドワゴン」という命名がそれだ。長編ではあるが、春夏秋冬それぞれの連作短篇といった手法。そして、読書子を喜ばせる工夫が随所に。
2016/06/04
starbro
★東京バンドワゴンシリーズ完読プロジェクト!https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11307678?sort=book_count&order=desc 第四弾は、リバースで第一巻です。第一巻からスタイルが確立されていました。第一巻から♡LOVE♡が溢れています。All You Need Is Love ♪ https://www.youtube.com/watch?v=AiL_kmchNiQ 続いて第二巻シー・ラブズ・ユーへ。
2018/08/19
青葉麒麟
コレは良い。凄く好きな内容だった。全部引っくるめてお気に入りになった。一寸おっとりしているサチの語り口も良いし、登場人物全てが素敵。超大所帯で皆でがやがや喋りながら御飯を食べている場面が一番ほんわかする。こんな家庭に憧れる。LOVEなロッカー我南人は内田祐也にしか見えない(^-^;長男なのに威張らない紺が好き。
2013/08/12
ミカママ
ちょうどドラマのDVDも手に入ったことだし、ということで長年(笑)熟成していた本に手をだしました。読友さんのすすめでドラマの第一話を読んだところで読み始めたおかげで、登場人物多かったけど、キャラがすんなり頭に入ってきました。よくある笑いあり、涙ありのホームドラマ、読みやすかったです。ただ正直、文章が語り口じゃないほうが好きだったかな。
2014/02/16
zero1
世の神羅万象は書物の中にある。偉大なるマンネリ、ここに開幕!下町にある古書店を舞台に、殺人が起きない日常ミステリーが展開。食事風景など大家族は向田邦子脚本の「寺内貫太郎一家」そのもの。語りが幽霊というのも斬新な設定。ミステリーとしては「?」な部分もあるけど、それを指摘するのは無粋?登場人物で、一番のお気に入りは我南人。イメージは忌野清志郎。活字ならいいけど、我南人が実際に家族なら嫌だ(笑)。再読だがどこまで読んだか忘れた。このシリーズ何冊か紹介したい。LOVEだねぇ。
2019/06/07
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