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はるがいったら (集英社文庫)

はるがいったら (集英社文庫)

はるがいったら (集英社文庫)

作家
飛鳥井千砂
出版社
集英社
発売日
2009-01-20
ISBN
9784087463934
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はるがいったら (集英社文庫) / 感想・レビュー

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射手座の天使あきちゃん

登場人物&登場犬:両親の離婚で離れて暮らすパーフェクト・ウーマンの姉「園」と軟弱系男子の弟「行(ゆき)」 そして二人が子供の頃に拾って今では要介護認定「5」レベルの老愛犬「ハル」 ドラマチックなシーンはないけれど確かに眩しくて瑞々しい青春の一コマですねぇ(笑) それにしても「園」の性格(予定変更を嫌う融通性のなさ、人に迎合せず自分流を通す生き方)が自分とカブって読んでて痛かったです! <(^_^;

2013/10/07

さてさて

『十四歳の老犬』ハルのことを大切に思い、そんなハルを自室で介護していく姉と弟の日常がある意味淡々と描かれたこの作品。そこにはハルのことを生活の中心に据える姉と弟のやさしさを見る物語が描かれていました。『まただ。やばいやばい。すぐやってしまう、他人のファッションチェック』を『私の悪い癖』と言う園の視点を通じて登場人物のファッションを丁寧に文字にしていくこの作品。動きのない老犬ハルがそれでも物語の中心にあることを感じさせるこの作品。みずみずしい表現に満ち溢れた物語の中に、老犬ハルの存在感が際立った作品でした。

2024/01/17

ひろちゃん

完璧主義の姉、園は仕事もプライベートも自己管理も徹底しているが、婚約者のいる幼馴染みと不毛な恋愛をしている。体が弱く、冷めた性格の行は寝たきりの愛犬ハルの介護をしながら進路に悩む。そんな二人に転機がおとずれ……。犬を囲む兄弟達の青春ストーリー。兄弟がかわいそう。園がかわいそう。もっと面倒くさい女になって幼馴染みをぶったおして、自分はもっといい男に愛されて幸せになればいいのに!!不完全燃焼

2015/10/28

takaC

北上次郎が、飛鳥井千砂は『タニハピ』と『アシンメトリー』と『はるがいったら』の三冊を押さえておけ(ば十分)と書いていたので三冊目としてこれを読んだ訳だが、北上氏の言に納得した。個人的にはこれも『アシンメトリー』並みに好き。

2012/01/11

優希

重くなりがちなことをふわりとさらっと描いているので読みやすかったです。要介護犬と迷いを抱える姉弟。離れて暮らす園と行が愛犬・ハルの絆で結ばれているからこそ、ハルを間に色々揺れてしまうんだろうなと思います。恋愛、進路。そんな悩みの日常が愛おしい。ハルが逝ったとき、胸がぎゅーっとなりました。ハルの最期を看取れなかった行はきちんと受け止めることができるのでしょうか。犬を飼っていたので、凄く共感しました。春の風景の中、新たな一歩を踏み出す姉弟にどんな変化があるのか気になります。

2016/03/31

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