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明烏 落語小説傑作集 (集英社文庫)

明烏 落語小説傑作集 (集英社文庫)

明烏 落語小説傑作集 (集英社文庫)

作家
小松左京
出版社
集英社
発売日
2009-01-20
ISBN
9784087463996
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明烏 落語小説傑作集 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

米朝師との対談、夢枕獏の鑑賞、大森望による解説ちう大盤振る舞いや。豪儀なことでっせ。半村良はんは『妖星伝』など長編もエエけんど、川口松太郎ばりの人情話も乙なンのと同じゅうに、「歩くエンサイクロペディア」たる左京大人の芸道モンもめっちゃ刺さるわ。全四編や。現代の艶笑譚「明烏」に、落語の「天神山」と「立ち切れ」を芸能の本質に迫る人情譚に仕立てた「天神山縁糸苧環」。ごっつええ感じやわ。好きや。後の「三十石夢の通路」「反魂香」も併せ、芸道と色恋を基調に、今世に、粋な世界を現出させた作品集てなとこかいなぁ。再読。⇒

2023/07/15

tama

図書館本 小松ファン 作者検索で 掲載作品は全て自本で既読 しかし、最後に特別付録桂米朝対談、夢枕の後書きが収録! はずみで結局全部読んでしまった。小松大人は、日本の香り、雨の日の湿度、風や衣擦れの音などを文章にして読ませてくれる。教養知識もさることながら感性と筆力が半端でないのだ。小松大人、米朝師匠、茂山千之丞、これらの人をもう味わうことが出来なくなった我らには何が残っているというのか。

2020/01/04

Aminadab

3代目桂米朝(1925~2015年)との交流から生まれた作品群。なるほど「天神山縁糸苧環」は間然するところのない名短編だと思った。それにつけてもこの作者は、最初期の「時の顔」からそうだが、天保くらいだととりたてて調べ物をしなくてもそらで書けてしまうのだと思う。落語はともかく、謡曲や浄瑠璃、歌舞伎は我ながら何にも知らないなと思い知らされた。「関寺(せきでら)」とか「蟬丸」とか、今はウェブがあるからそのつど調べは届くんだけども。

2020/05/13

ダージリン

最近見に行った小松左京展で購入したもの。小松左京は長編も良いが、こういう作品も良いなあと改めて思う。個人的には「天神山縁糸苧環」が特に素晴らしく、味わい深い人情噺に完全にやられてしまった。小松作品では、歴史を交えたユーモアものが好きだったのだが、落語と絡めたこの作品群も実に良かった。

2019/11/10

しんこい

小松左京が落語を題材にするとアチャラカ風ギャグの入ったお話になるのかと思いましたが、全く違いました。花街や芸人の昔の情緒にあふれた作品がメインで、天神山の話は人情、芸道、幻想とぴたりとそろって絶賛されるのもごもっとも。

2013/07/10

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