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うたかた (集英社文庫)

うたかた (集英社文庫)

うたかた (集英社文庫)

作家
渡辺淳一
出版社
集英社
発売日
2009-03-19
ISBN
9784087464191
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うたかた (集英社文庫) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

我ながらよくこのボリュームの600ページ超を1日で読みきったなと思う。それぐらい無我夢中でページを捲る手が止まらない作品でした。50近い作家「安芸」は着物デザイナーの「抄子」と運命的に出会い、互いに家族を持つ身ながら、深く深く愛し合っていきます。そんな二人は伊豆、京都、北海道と逢瀬を重ね、後戻りできないほどの関係に。終始二人の逢瀬の描写が大半でありながら、二人が限られた時間の中で旅する風景描写も秀逸でした。登場人物に理解を示したり、二人の間柄を審判するワケでもなく、ただただ純粋に渡辺文学を満喫できたらと。

2021/07/17

ミッフー

非常に読みやすく展開も予想通り👍四季折々の伊豆、吉野、京都、阿寒、背景や風情は美しいものの、やってる事は家庭ある50歳親父と35歳人妻の家庭を顧みず肉欲に溺れる渡辺先生お得意の不倫物語😍ただこの本、何かと男の都合や理想で書かれた夢物語で、現実は違うのでは⁉️が素直な感想😅男女とも刹那的に生きる社会底辺層ではなく、共に社会的地位ある上流階級(差別的表現失礼🙏)特に母親でもある女性が四歳の実子を捨て、テクあっても精力的に先の見えてる親父に走るか〜❓そうあって欲しい気もするけど、やはり男の希望やね🤔

2019/05/08

カーミン

久しぶりに渡辺作品を読んだ。不思議な話だった。ストーリーは50代の男性作家と30代の着物デザイナーとの不倫なのだけれど、644ページあるにも関わらず主人公の二人しか登場しない。もちろん旅館の仲居さんやタクシー運転手との会話はあるけれど、作家の妻やデザイナーの夫はその存在だけで物語には現れない。四季折々の美しい描写は、その情景が心に浮かび、旅をしてみたくなる。もちろん、この作品にあるような贅沢な旅はできないけれど。この後は、20年ぶりに失楽園も読んでみようと思う。

2019/11/24

紫の煙

渡辺淳一の不倫小説である。一体、君たちどうするのと思いつつ、終わりの見えぬまま、終了してしまった。そんな現実的に考える小説では無いだろうが、今後どうしたのか、色々想像してしまう。男が、物書きらしく旅先で博識なところを見せ、経済力まであるという、バブル期に描かれた男のロマンの物語。

2021/11/18

ながのゆうこ

孤独から逃れて生を確かに実感するのは恋に燃えるのが一番なのかもしれないし変わらない二人でいるためには死しかないのだなと、この本はそういう結末ではないけれどわかった気がします。

2017/11/17

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