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夜の朝顔 (集英社文庫)

夜の朝顔 (集英社文庫)

夜の朝顔 (集英社文庫)

作家
豊島ミホ
出版社
集英社
発売日
2009-06-26
ISBN
9784087464467
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夜の朝顔 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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Shinji

小学校一年生と六年生を比べると、身体にしろ心にしろ全くと言っていいほど違いがある。ひと学年の違いはそれほどないんだけど確実に大きく変わっている。片田舎で育つセンリも疑問を重ね、罪を理解し、どうしようもない苛付きに苦しみ、浮き立つ思いも知った。 女の子の成長は、男の子の成長とは違うもの、という事をこんなに苦く鮮やかに描けるのは、やはり豊島ミホさんならでは♪ あと少し若い頃に読んでみたかったと思わせられる、素顔を晒した良い作品でした。

2016/08/16

nemuro

本棚に並ぶ5冊から未読と思われる本書。2006年4月、集英社から刊行(2009年6月30日 第1刷)。著者が25歳の頃の作品。「誰にとっても小学生時代のアルバムになるようにというコンセプト」であるらしい。小学生センリの6年間を描く連作短編集。実に繊細、かつ懐かしい。豊島ミホの既読本6冊のうち4冊目の『初恋素描帖』(2011年9月読了)は、その年の甲子園参戦!時、阪神百貨店近くにあった「ブックファースト梅田店」での購入。阪神電車の車中などを経て、函館空港行きJAL1167便の機内にて、着陸直前の読了だった。

2022/06/05

じょんじょん

豊島ミホさんが描く田舎の小学生の女の子の心の中。一年生から六年生までの女の子目線で描かれます。「子供はみんな素直で透明な心」どころか子供同士の世界や大人との関わりのなかで、自己中心なクラスメイトに疎外感を感じさせられたり、大人のおしつけに理不尽さを感じたり、いろいろなかけひきや、葛藤のなかでもがいている様子が如実に切り取られています。不安だったり、さびしかったり、特に女の子の世界は大変そう。自分は男子だけど、こんな感じはあったな。場面、場面の状況で、説明しきれない感情の動きが繊細に書き込まれていました。

2019/12/13

はらぺこ

自分が読んだのは中崎タツヤの『じみへん』に出てくる女の子みたいな絵が描かれてる表紙のヤツ。内容に合ってる表紙やと思うねんけど何で変えたんやろ? ピロティーって言葉を初めて知ったわ。どっかのスーパーか何かの名前かと思った。 読んでて嫌な気分になる事もあったけど何でか分からんけど読後感は悪くない。でも、将来センリは男で失敗する気がする。 あぁ、女の子ってメンドイなぁ、つくづく自分が男で良かったと思うわ。

2011/08/05

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図書館**成長物語**人生で一番長い6年。小学生センリが初めて知る不安、痛み、恋。新しい発見に満ちた濃密な日々のなか、ゆっくりとオトナになる少女を描いた連作集(紹介文・他より)――おおっ!ページを読み進める度に小学校時代の、あのイタさが脳裏に去来してくる(笑)!そうなんですよねぇ、、、小学校時代って、中学生や高校生の頃の切なさと違って更にコミュニティが狭い分、大人にとっては大したことない様な事でも、人生の一大事だったりするんですよね…。 ⇒続き

2013/08/16

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