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君はフィクション (集英社文庫)

君はフィクション (集英社文庫)

君はフィクション (集英社文庫)

作家
中島らも
出版社
集英社
発売日
2009-07-16
ISBN
9784087464573
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君はフィクション (集英社文庫) / 感想・レビュー

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Shoji

12篇の短編が収録されています。物語の題材は多岐に渡っています。ホラー、ドラッグ、ギャグ、何でもありです。おもちゃ箱のような作品です。表題作が一番面白かったです。交際相手は双子のお嬢さん。姉とも妹とも懇ろな関係になるお話ですが、オチがとても面白い物でした。全篇、楽しく読むことが出来ました。

2022/05/09

hope

★★★★ らもさん12冊目。らも味たっぷりの短編集。このおっさん、やっぱり好きだ。じんわり。にんまり。ゾワリ。ほっこり。うんざり。どれもいい味出してる。『DECO-CHIN』は遺作なのか・・・。 君はフィクション。あいつもフィクション。この世界もフィクション。今朝の夢もフィクション。目の前の酒もフィクション。この本もフィクション。僕もフィクション。あなたもフィクション。全てがフィクション。

2018/03/15

とち

らもさん最後の短編集。一番のお気に入りは亡くなる直前に脱稿したという「DECO-CHIN」。音楽誌の編集者松本が目の当たりにした衝撃のライブの感動がぐいぐいと伝わってきた。最後の展開はなんとなく読めるのですが、その予想のさらに上を行っていた。形はどうあれ「生きる」ことを選択した松本に少し羨ましさを感じました。「結婚しようよ」の雰囲気も好き。ポコのラストの一言にやられた。らもさんらしいオカルティックな話あり、狂言あり、娘さんのエッセイありとバラエティ豊富で贅沢な一冊です。

2011/12/28

桜もち 太郎

中島らも最後の短篇集。一番良かった「DECO-CHIN」は亡くなる三日前に脱稿されたものらしい。おでこにちんちんを移植をするという、奇抜な話だが音楽を通してその深さが読み取れる。娘さんが解説で語っているが、この短編集は大変に幅が広い。ホラーから恋愛、そして狂言までも含まれている。それ自体が中島らもの生き方のようだ。躁状態の彼の精神、エネルギッシュで狂気に満ちた作品集だ。中島らもの小説はほぼ読み終えた。自分が中島らもの存在を知らなかったころ、あまりにもあっけなく死んでしまった。もっと書き続けてほしかった。

2021/10/06

とんかつラバー

らもさん最後の書。2000年当時のファッションやサブカル雑誌黄金期の空気がなつかしい。それと70年代のらもさんの青春時代の音楽ネタなど。狂言をモチーフにした話も面白かった。娘さんのあとがきで遺影がハムスターのケージの上に置いてあるってあって、らもさんらしくて笑った。

2024/03/08

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