野わけ (集英社文庫)
野わけ (集英社文庫) / 感想・レビュー
James Hayashi
これは野分けでなく”たわけ”である。家族を持つ男と職場を共にする若き女性の不倫。結末は最初からわかっている。しかしストーリーは、特に女性の心理を特化して描写するように努め、偏りを感じる。男性作家の目線を強く感じ、女性心理そのままでないように感じた。終わりは読者に委ねるような形だが、にえたぎらない読後感が残る。
2020/09/03
ながのゆうこ
不倫相手の奥さんを現実に見てしまえばもっと嫉妬に苦しむのはみえてるのに何て卑劣な企みを企てるのでしょうか、破滅への道を自分で切り開いたようなものじゃないですか。でも未来のない関係を続けているとそういう気持ちが生じるのはわかる気がします。しかしやっと彼を独占できる状況になっても彼の中に妻への罪悪感を感じて幸せになれないでしょう。虚しい関係の中に確かに愛された証を確認できてそれは良かったなと思います。
2017/11/13
カーミン
京都を舞台にした恋愛小説。上司と部下というありふれた内容でした。登場人物は、みな自己中ばかり。読後感もあんまりよくないです。
2014/10/02
chiru
不倫がテーマの作品が多いのですが、ずっとドロドロべたべたしたストーリーではなく、中盤以降は手に汗にぎる展開があります。でも女性なら、わかるなって思うんじゃないかな。★4
2017/09/28
じいじ
京都を舞台とした、女検査技師と上司の検査部長の不倫の話。共感できないところが多く、退屈な小説でした。 おすすめ度:★☆☆
2013/02/19
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