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水銀灯が消えるまで (集英社文庫)

水銀灯が消えるまで (集英社文庫)

水銀灯が消えるまで (集英社文庫)

作家
東直子
出版社
集英社
発売日
2010-02-19
ISBN
9784087465396
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水銀灯が消えるまで (集英社文庫) / 感想・レビュー

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❁かな❁

とっても不思議で切なくて寂しくて、そして温かい美しい世界感*最初の章から心が惹き込まれてしまいました♪お気に入りの東直子さんの作品を読むのは7作目。とても素敵なお話♡酒井駒子さんの装丁が作品の雰囲気にピッタリ!さびれた遊園地「コキリコ・ピクニックランド」を舞台に描かれる連作短編集+番外編。歌人東直子さんの小説デビュー作とのこと。『長崎くんの指』を文庫化にあたり改題。ほむほむの解説に東さんの短歌も紹介されていて良かったです♪東さんの美しい文章、何とも言えない寂しさ、ほんわかした優しい温かさがとても大好き♡

2015/12/09

しんごろ

何なんだろう…この独特の不思議な感じは…。遊園地に、訳ありの人が集まる話の短編集。現実の世界?だったり、突如、夢の中みたいな不思議な世界に引きこまれたり、ホラーっぽい世界に引きこまれたり、とにかくフワフワで独特な不思議な世界に誘われました(^^;)今までに読んだことのないタイプの作品でした(^^;)BGMには、鈴木祥子『Long Long Way Home』か遊佐未森『HOPE』が、この不思議感にはしっくりきそうです(^^)

2016/10/30

ゴンゾウ@新潮部

行き場のない人々が引き寄せられる「コキリコ ピクニックランド」。現実と非現実の世界の境界線がこのランドにはあるのだろう。何処までが現実の人間なのか戸惑いながらも、何とも言えない不思議な空間を浮遊しているようだった。

2018/02/11

Aya Murakami

尾道の雑貨屋で購入した古本。 コキリコ・ピクニックランドという遊園地を軸に様々な人間模様(だいたいは物悲しい)を描く作品でした。 しいていえば道ばたさんが特に印象にのこった作品でした。(他の作品も結構インパクトある作品でしたが) 今は過ぎ去りしバブリーなボディコンを着た道端さん、本当に記憶喪失だったのか演技だったのか分かりかねますが、どちらにしても家出しているわけですから逃れたい現実というものがあったのですよね…。ボディコンにカマキリ拳法の組み合わせも恐ろしいインパクトでした…。

2018/11/10

Ikutan

日本で二番目に長い滑り台、蝶が舞う昼夜逆転した温室、一つだけとうめいな箱のある観覧車、探検用の天然洞窟、ゴーカートやコーヒーカップ、パンダの遊具。郊外のさびれた遊園地「コキリコ・ピクニックランド」には、なぜかわけありの人たちが集まってくる。東さんはこの支離滅裂でボロボロの登場人物たちにどこまでも優しい。ユーモア溢れる文章にクスリとさせられながら、いつのまにか不思議なほわほわとした世界に引き込んでくれます。愛しさに物悲しさもちょっぴり。行き倒れの女性の物語『道ばたさん』が一番好き。穂村さんの解説もよかった。

2016/05/17

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