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ダーティ・ワーク (集英社文庫)

ダーティ・ワーク (集英社文庫)

ダーティ・ワーク (集英社文庫)

作家
絲山秋子
出版社
集英社
発売日
2010-05-20
ISBN
9784087465679
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ダーティ・ワーク (集英社文庫) / 感想・レビュー

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❁かな❁

お気に入りの絲山秋子さんの作品を読むのは8作目。この作品めっちゃ好みで良かったです!!絲山さん上手過ぎる〜★全ての章がローリングストーンズの曲名とのこと♪普通に短編集かと思いきや読み進めていくと、いろんな人物の繋がりわかり、語り手によって違う印象になり、とても面白かったです!連作短編集はよく読みますが何だかこちらはもっと意外でいろんな繋がりに感じて全て読むと長編のような作品になってます*ストーリーも文章も大好きです!絲山さんらしくカッコイイ女性が多くラストの章はとても嬉しく思いました*絲山さん最高〜★

2015/07/07

巨峰

傑作すぎる☆絲山さんの中で一番好きになった。この1作にどれだけアイデアを注ぎ込んだろう。(長編3・4作つくれそうw)そして、きわめて精緻で、綿密で、複雑だけどとても面白い。描きこまれたところと読者が自分で想像するところと区分されている。読後にいろんな想像をしてしまいます。絲山さん、上手すぎる!しかし、熊井望はあまりに素敵だ。00年代の日本文学のヒロインでもっとも格好いい1人だとおもう。彼女が想いをよせるTTをふくめ、登場人物はスーパーじゃないけど魅力あるんだ~。

2010/10/17

めろんラブ 

純文学とエンターテインメントのエッセンスが絶妙にmix!素晴らしき絲山ワールドが広がっています。今を生きるどこか欠落した若者たち。彼らの孤独を容赦なくリアルに、ドライな筆致で描いていて、胸にググッと。出色です。so cool!です。これはきっと、私にとっての「結婚本」(注:一生モノという意味)。なかなか巡り合えないんですよねぇ。絲山さんのビートがローリング・ストーンズの楽曲に重なって生まれた物語。感覚が感情に作用するダイナミズムと、読了時のカタルシスが味わえる極上の読書体験を、是非あなたも♪

2010/11/19

なる

タイトルからして鷲掴みに来ている。よく見てみりゃこの文庫本の装丁もまたCDのジャケットみたいにクールでかっこいい。7作品のそれぞれ独立した短編でありながら、少しずつ、とても少しずつ繋がって行く。全てを読み終えてからもう一度はじめから読み直してみると、表層的だった人物像に肉付けが加えられて行く。連作短編に一味くわえたなかなか面白い試み。もちろんBGMはストーンズを聴きながらっていうのが粋ってもので、紙面上で読み取れる以上の多幸感を音楽というのはもたらしてくれる。ブライアン・ジョーンズも言っていた。たぶん。

2021/07/05

財布にジャック

不器用な若者がたくさん出てくるんですが、なんともリアルです。中性的な魅力で男だか女だかちょっとわかり難いのは私の読解力が足りないせいなのでしょうか。短編なのに、どこかリンクしていて、構成がとっても素敵です。個人的に大好きだったカッコイイ女性・熊井の幸せを祈りたいです!絲山さん2冊目なんですが、本当に才能のある作家さんなんですね!

2010/11/17

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