正義のミカタ I’m a loser (集英社文庫)
正義のミカタ I’m a loser (集英社文庫) / 感想・レビュー
扉のこちら側
2018年143冊め。正義ってなんぞやと考えさせられる。最後の部長の言動が怖くなってしまった。すっきりした結末ではないけれど、確固とした正義を描くことは困難であるので、これしかないのかもしれない。
2018/05/12
hit4papa
いじめられっコとして暗黒の高校時代を送った青年が、大学生デビューで一転、正義の味方になってしまうというお話です。ひょんなことから大学の”正義の味方研究部”に入ってしまった主人公。本作品は、出だしからポップな展開です。いじめられっコの華麗な人生逆転ものでしょうか。先輩らと共に事件を解決したり、クラスのヒーローに祭り上げられたり、友情を育んだり、気になる女子が現れたりと、典型的な青春小説の様相を呈します。しかし、クライマックスにかけては予想外の方向へと向かうのです。この結末は、成長小説としてアリでしょう。
2020/01/30
りゅう☆
高校時代いじめられっ子の亮太はトモイチに誘われ正義の味方研究部に入部。知的な亘先輩、喧嘩が強い一馬先輩、奇麗でスタイル抜群優姫先輩、応援部を一人で潰した佐山部長。正義の味方になり仲間もでき恋の予感アリ。なんて楽しい大学生活!トラブルを次々と解決。スカッとした気持ちでいたがあるサークルの潜入捜査から彼の中で変化が起こる。どちらを裏切る?亮太の決断に共感しがたいが、自分に合ったカッコよくない何かを目指す。ダッセェと言われても構わない。それが僕のやり方だと気付いた亮太はきっとこれからいい人生が待ってると思うよ。
2018/04/18
七色一味
読破。そもそも表紙がこれじゃないんだけどね(笑)☆あらすじ的にはもっと爽やかでスカッとした物語を想像していたんですが、まぁ、この作家さんでそれを期待しても??(笑)途中までは爽やかスッキリ路線だったんですが、とある人物の登場で、主人公の中に「このままでいいのか?」という疑惑が芽生え、やがてそれは、思わぬ方向へと進んでいってしまいます。正義とはなにか。何が正義なのか。それを考えさせられる内容です。スカッとした青春小説を期待してたら、肩すかし食らうかもね。
2015/01/29
♡手嶋♡
これは主人公の成長の過程、自分らしさを見つけるためっていうコンセプトなのかな?いやいや、青い春の正義の物語か。思わず吹いてしまったとこもちょっとあったw主人公が、生粋のいじめられっ子。それを恥じて隠そうとしていた主人公が、ラストでは堂々と「百戦錬磨のいじめられっ子の僕としては」と感じていたことが嬉しかったなっ。なんだそれ、めっちゃかっこいいじゃんって。やっぱり人って出会いで変われるもんなんだね。「ミカタ」は見方と味方をかけてるんかな?とかいう勝手な自己解釈。って、そういえばリカちゃんとはどうなったの!?w
2016/10/15
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