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おじさんはなぜ時代小説が好きか (集英社文庫)

おじさんはなぜ時代小説が好きか (集英社文庫)

おじさんはなぜ時代小説が好きか (集英社文庫)

作家
関川夏央
出版社
集英社
発売日
2010-07-16
ISBN
9784087465976
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おじさんはなぜ時代小説が好きか (集英社文庫) / 感想・レビュー

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KAZOO

題名で損をして読者層を限定しまう可能性があります。私はじじいですがこの内容は万人向きに書かれているまっとうな時代小説批評集です。作家ごとにまとめてその作品などをサラリーマン生活にかぶせながら紹介してくれています。佐伯さんばかりでなく(私も大好きですが)、ここに書かれている作品も読んでもらいたいと思っています。

2016/09/10

けやき

題名からもっと軽い読み物かと思ったらガチガチの文学論だった。取り上げられた作家は山本周五郎、吉川英治、司馬遼太郎、藤沢周平、山田風太郎などなど。個人的に司馬、藤沢、山風などは好きなので楽しくは読めた。しかし自分もしっかりとおじさんになったんだなぁw

2022/08/02

のびすけ

タイトルに引かれて手に取った一冊だけど、期待外れでした。山本周五郎、吉川英治、藤沢周平らを題材に、彼らの生い立ちや人間性、辿ってきた時代背景、それらがどのように作品に投影されてきたかの小難しい文学論がほとんど。「樅ノ木は残った」や「蝉しぐれ」の評論などは興味深かったけど。タイトルの答えとして読み取れる部分は、藤沢周平の評論の中に書かれている次の二つくらいか。武家小説が時代を違えたサラリーマンものであること。時代小説に描かれる義理や人情のようなピュアなものに慰安したがること。さっと流し読みで読了でした。

2021/09/05

Mc6ρ助

『藤沢周平の章でも言いましたように、時代小説は現代小説の変種ですし、藤沢周平は会社やサラリーマンというものをばかにしない人で、会社やサラリーマンを化政・天保期の東北の小藩海坂藩に映し出したということもあるのですが、その小説には二百年をつらぬく日本人の姿にたしかなリアリティがありました。経済成長しなくても、人々の暮らしは満ち足りたものになりうると、藤沢周平は説得力を持った物語で語ってくれたのです。(p255)』剣豪小説、時代小説、チャンバラ小説・・・異論は色々あるけれど、その愛情に免じて許してもあげよう!

2016/09/30

へたれのけい

おじさんは面白い小説が好きなんだよ、と応じておきますか。

2018/10/18

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