夜を急ぐ者よ (集英社文庫)
夜を急ぐ者よ (集英社文庫) / 感想・レビュー
ふじさん
非合法組織に追われる原口泰三は、台風が接近する沖縄港に降り立ち、追手の目から逃れるために、古いホテルに投宿する。そのホテル経営責任者は、かつて愛し合った仲で、今は夫との死別で今は思うに任せぬ人生を送る東恩納順子だった。長い間、交わうことのなかった二人の偶然の再会。しかし、待っていたのは緊迫した事態だった。良質なハードボイルド小説であり恋愛小説である。この後の作家の活躍を考えると意義深く、将来への期待が膨らむ作品と言える。幕切れはあっけないが、途中まではサスペンス性あり、面白かった。
2024/05/20
mr.lupin
以前に読了した佐々木さんのハードボイルド作品がメッチャ面白かったから今回も期待したのだが、この作品は途中までは良い感じだったけど、終盤にかけて盛り下がっていったようで最後は無理やり終息させたような感じで少々残念だった。しかし、たまにこう言ったハードボイルド作品を読んだりすると、目新しく新鮮な感じがして結構楽しめたりするな。また機会があれば、佐々木さんの他のハードボイルド作品も読んでみたい。☆☆☆★★
2020/12/13
Richard Thornburg
感想:★★★ 「夜を急ぐ者よ」というタイトルに始まり、序盤から犯罪の匂いがプンプンするんだけど、主人公も裏社会の住人という割には軸足に体重をかけていない感じで根っからの悪人って印象じゃないですし、恋愛小説的要素が強いのも手伝って内容はかなりマイルドな印象です。 主人公の命に係わるような犯罪絡みの要素と恋愛小説的要素の対比がハードボイルドっぽい感じを醸し出してるのかな?と思いました。
2024/11/22
yuu@mayu
『☆☆☆.5』佐々木作品としてはイマイチ。道警シリーズの期待値で読むとう~んって感じ。
2016/01/26
sheemer
ストーリーのシチュエーションにちょっと惹かれて読んだ本。普通に哀愁に満ちたハードボイルドだった。数時間で読了。パスポート偽造と出入国のいい加減さが興味深かったかな。
2024/07/03
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