狸穴あいあい坂 (集英社文庫)
狸穴あいあい坂 (集英社文庫) / 感想・レビュー
豆乳くま
初諸田作品。セレブな街麻布もかつては武家屋敷や寺社の立ち並ぶのんびりした所だった。麻布は土地勘があり今も江戸時代から続く坂の呼び名や町名は健在で場所を思いながら読み進めた。元火付盗賊改の与力だった祖父と狸穴坂の借家に暮らしている主人公結寿は正月実家に年始の挨拶の帰り狸穴坂で町方の妻木と出会う。火盗改と町方は犬猿の仲。それでも惹かれ、数々の事件に関わりながらお互いを意識しあう短編集。頑固な祖父幸左衛門、借家の大家一家、祖父の小物百介、それぞれ魅力的で恩情ある裁きの町方妻木と結寿、どうか上手くいきますように
2014/08/31
み
感想を読んだようなと棚から手に、初読みの作家さん。面白かったぁ、2作目も手元にあるので、明日の通勤本に(^o^)全く筋に関係なく、ゆすら庵の山桜桃って文字に、心ぞわぞわ、山桜桃って日本酒むっちゃ好きなの、あ〜呑みたい^^;お話しは、キャラ良し設定良しで楽しめます♪
2016/02/08
あすか
かつて火盗改与力として豪腕をふるった祖父と暮らす結寿。麻布狸穴界隈で起きる恋と事件。やっと読みたかったシリーズに手を出しました!様々な捕物と深まる淡い恋。聡く情の深い道三郎に立場がどうであれ、引かれる結寿の気持ちはすごく分かる!
2020/09/14
大阪のきんちゃん2
図書館で見つけて手に取りました。こういうのが読みたかった! 諸田玲子作品は以前「お鳥見女房」シリーズを読んで、いいなあと思っていました。 「狸穴あいあい坂」シリーズは、平岩弓枝「御宿かわせみ」シリーズの初期の頃を彷彿とさせる雰囲気があります。 実家を訳あって離れ隠居した祖父と棲む武家娘と、妻と死に別れた子持ちの町方同心との恋と捕り物が連作短編集になっており、殺人や盗難・暴行など様々な事件が起こりますがほのぼの・切ない要素もあり人情豊かに描かれていて存分に楽しめました。 次作以降も楽しみです。
2020/09/07
ラスカル
『ねこだまり』から読んでみたくなりました。火盗改めの娘結寿は後妻の母に縁談をせっつかれるのが嫌で隠居した祖父の住む狸穴町で暮らしている。ひょんなことで知り合った妻木道三郎という隠密同心に淡い恋心を抱く。火盗改めと町方同心とは対立関係にあり、祖父の許しは得られそうにない。その中で次々と事件が起こり、結寿と道三郎が解決していく。ほのぼのした物語でシリーズ化されているようです。
2021/02/02
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