桃山ビート・トライブ (集英社文庫)
桃山ビート・トライブ (集英社文庫) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
標題だけ見て、図書館で予約した。来たら時代小説。春日大社のそば。藤次郎は盗人。時代小説は苦手だった。読み始めて、堅苦しさがないのに気づいた。名古屋出身。小説すばる新人賞。
2013/11/17
はっせー
時代小説が好きな人やロック・ジャズミュージックが好きな人におすすめの本になっている!戦国時代の小説というとメインは武士。あっても商人や海賊の話だと思う。しかしこの本はどちらも違う。ここの主人公は芸人である。三味線や笛の音楽を奏でて舞を踊りお金をもらう人たち。しかし昔ながらの演奏でもない。興行をしているところに乗り込んで激しいテンポで演奏する。実際にはそういう話はないがこの本を読むとそんなことあるかも!?って思えるほどリアルだった。心のビートが激しくなるのを感じるほどの作品であったー!
2023/08/22
BlueBerry
安土桃山時代にロックンロールって感じですね。タイムスリップではなくて信長の家来の黒人を交えながら当時の純正メンバーで結成させたのも趣向かと思います。意図は良かったと思いますが史実に絡めようとして無理をしてしまった感は否めないですね。音楽描写を丁寧にするか、或いは歴史を多目にするかどちらかにした方がもっと楽しめたと思います。あと、現在のロックコンサートに無理に近づけようとし過ぎているのも印象が悪かった。新人だから荒削りな所は仕方なかったかもしれませんね。物足りなさは残るものの一応楽しく読めました。
2014/03/11
巨峰
確りとした安土桃山の史実に即興性にみちたアドリブを放り込んだ作者のデビュー作。主人公の4人の若者たちと、太閤秀吉、関白秀次、石田治部小、呂宋助左衛門、出雲阿国、木村常陸介らの文武の著名人のミックスがうまくいっている印象。時代背景がきっちり描けているからフィクション部分が際立つのだと思う。弥介のたたくドラムはトニー・ウィリアムスで脳内変換した。
2015/11/28
ゆか
安土桃山時代のバンドの話。バンドと言っても、ギターやドラムではなく、三味線や笛、太鼓などの楽器と踊り。この本に書かれている豊臣秀吉は悪代官のようで、秀次は清廉潔白な男性。実際はどうだったんでしょうか?確かに、自分も農民出身だったにも関わらず、厳しい年貢や刀狩り等、行ってきた行為を見れば、農民の気持ちを理解してないとも言えますが、逆に第二の自分が現れるのを恐れていたんでしょ〜ね〜。時代物だけど読みやすかったです。
2017/12/28
感想・レビューをもっと見る