腰痛探検家 (集英社文庫)
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腰痛探検家 (集英社文庫) / 感想・レビュー
ゆいまある
辺境ライターの高野さんの腰痛治療記。明らかに精神状態がおかしい。40歳前後数年の高野さんはスランプである(ウモッカ辺りから)。自身の生き方に迷い、焦っているので、腰痛を「今すぐ劇的に」治そうと次から次へと怪しい治療にお金と時間をぶっこんでいる。行間からほとばしるのは「誰か俺の話を聞いてくれ。そして肯定してくれ」である。必要なのは治療ではなく人生の目標だったのではないか。抗うつ薬飲んで眠れなくなったのは薬の副作用ではなくて酒を辞めたからだと思う。あとごめんなさい。いい心療内科は3ヶ月待ちはざらです。
2019/01/23
優花 🍯モグモグ
とっても面白く読めました。でも思い込みというか読んでいるうちに私まで腰が痛くなってくるようでした。腰痛でここまで真剣に向き合えるのはスゴイと感心してしまいました。そして改めて思う。姿勢を正し、腹筋背筋を鍛えよう。
2017/06/22
harass
ある時腰痛に苦しみだした著者は、痛みを解消するためさまざまな治療法や医院を巡る。 あまりに個性的すぎる整骨院の先生たちやその理論と著者のやりとり。だが一向に痛みは消えず、苦しみ怒り、考えをこねくり回す著者。ある種の探検譚になってしまうのはこの作家ならではか。自分も最近腰が痛むことがあり、贔屓の著者の異色作であるこれをようやく探して読む。ファンならおすすめ。
2020/10/18
おいしゃん
腰痛を治すべく、ありとあらゆる医者に行き、翻弄されるエッセイ。行くたびに、違う診断を受け、通うもののちっとも良くならず転院…の繰り返しで、4箇所目くらいからやや退屈。おまけに、こんな引っ張ったあげく、オチも拍子抜け。とはいいつつ、腰痛というカテゴリーを、ここまで読み物に仕上げるのは、さすが高野さん。
2016/01/16
takaC
さんざん引っ張っておいて、それが答えかいっ!まあ、楽しめたからいいけど。
2013/07/10
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