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奇跡 (集英社文庫)

奇跡 (集英社文庫)

奇跡 (集英社文庫)

作家
岡本敏子
出版社
集英社
発売日
2011-02-18
ISBN
9784087466638
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奇跡 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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ミナコ@灯れ松明の火

フィクションという位置づけではあるけれど、どうしても岡本太郎氏と登場人物の姿が重なって見える。特に後半では太郎氏(違う)は登場しないのに、どこまでも太郎氏(だから違う)を求めていた主人公の姿には心打たれるものがあった。愛した男のすべてを、清濁併せ呑むことのできる器の大きさと強さがまぶしい。死してなお、共に生きる姿には感服。愛情が決して綺麗ごとではなく、リアルに描かれていて読みごたえがあった。

2011/08/05

にがうり

本棚整理中。わが家のは単行本。敏子さん77歳の処女小説。ん〜官能的。自伝的小説ともいえそうですが、羽田謙介を太郎さん、笙子を敏子さんにまんま置き換えるのは野暮な気も。子供の頃から雲の上を歩いているみたいと言われ、ぼうっとしているのに仕事はできて、一流の男性たちから次々に惚れられて、あたくしそんなつもりではと言いつつ関係を持ち…って、同性からは好かれないタイプですぞ笑。実際笙子の心を許せる女友達って登場しないし。男性は選り取りみどりでも女友達がいない人生は幸せなのか?と、本題とはズレたところに反応。

2020/10/27

なつ

衝撃的な本として色んな所で紹介されているけど私はそうは思わなかった。皆こんな風に自分と大切な人とのことを文章として公にしないだけで多かれ少なかれ同じなのでは?と。だって、皆、誰かを愛しいと思ったり、もっと愛したいとか愛されたいとか、守りたいとか扶(たす)けたいとか思う訳で、そこからその人と触れ合いたい、いつも一緒に眠りたい、と切実に想い、そしてその行為を1つずつ実践していく。それってとても自然なこと。敏子さんはそんな誰もが思っていること、誰もがしてることを女性代表女性目線で書いてくれただけ。そう思います。

2015/07/19

Ciel

官能小説かと思った。序盤で主人公の最愛の人がなくなってしまったので、ここからどうなるかと思ったけど、そこからが始まりだった。最愛の人は傍にいなくても想っていれば人間は強く生きられるんだと感じた。岡本太郎の作品を実際に観てみたいとも思った。

2014/10/26

もか*

本当にたった一言では語れない位に、愛していたんだな。全ての事をありのままに受け入れ行動するって凄い事だと思う。

2011/08/02

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