約束 ―村山由佳の絵のない絵本― (集英社文庫)
約束 ―村山由佳の絵のない絵本― (集英社文庫) / 感想・レビュー
りゅう☆
タイムマシンを作ってヤンチャの病気を治すんだ!本物じゃないって分かってる。でも何らかの光を求めて完成を楽しみに待ってるヤンチャのために必死で作る友情に熱い絆を感じるものの『約束』が果たせないまま、でも過去を繰り返し見つめ直し、未来を変えれる可能性はあることに気付いたり、お父さんと子供たちを食べられたのに、そのティラノサウルスの子供『さいごの恐竜ティラン』を育てたお母さんザウルスと、『いのちのうた』を教えながら、我が身を犠牲にしてぼうやを仲間の元へと連れて行ったお母さんくじらの無償の愛の偉大さを感じた。
2016/06/23
にいにい
石田衣良さんの「約束」を薦められ捜索中に発見。村山由佳さんの絵の無い絵本。「約束」「さいごの恐竜ティラン」「いのちのうた」の3作。3作品とも読みやすい文で、「命」への想いを重く、尊くかつそっと語る。子供にも、大人にも響く内容。読んでもらいたい一冊。生まれたこと、理不尽さ(自然の力、人間の罪)、友情、母の愛、子の思い、切なさを一杯感じ、大事にして欲しい。幼い頃、友と交わした約束、どうしただろう、、、人間と自然との共生も。「約束を果たすには力がいる」でも過去を見つめ直し、未来は変えていける。空想を持って。
2015/06/18
ちぃ~
(。´Д⊂)。ちょっと、これは号泣!村山由佳さんの絵本。絵はないんだけど。「約束」「さいごの恐竜ティラン」「いのちのうた」の3作品。優しく、切ない。母の子に対する愛を深く、強く受け継ぐ。読みやすい文で、「命」をそっと語る。大人にも響く。読んでよかった一冊。理不尽な自然の力、人間の罪を感じ、大事に考えて欲しい。「約束を果たすには力がいる」でも過去を見つめ、未来を作っていける。村山ワールドのエッセンスが詰まっている。短く簡潔な文、言葉の選び方、文体が凄い。村山由佳さんのこういう絵本をもっと読みたい。
2015/09/01
よしみん
短いが、詰められたメッセージは重く深い。希望がないわけではないが、すぐに前を向けるほど簡単なものではない。児童書や絵本は子供の為にあるが、実は読み聞かせる大人にも響くものだと思う。読む側の器により、形を変える。短く簡潔な文章の先にあるものを真摯に受け止めれば、世界は無限に広がっていくのだから。読んだ後、「何かを考える時間」がかかった作品。
2013/09/11
はつばあば
私達大人へのメッセージ。しっかり受け止め、若い世代に伝言板のように残していきたい。人間がしてきた事への警鐘。「最後の恐竜ティラン」の母のように、人類と自然環境を地球規模で愛おしみたい。・・・う~ん、恥ずかしいような青い感想ですがよかったです。
2014/08/09
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