恋する世界文学 (集英社文庫)
恋する世界文学 (集英社文庫) / 感想・レビュー
ネコタ
歌人の佐藤さんが世界文学、特に恋愛ものについて紹介している。「ティファニーで朝食を」「赤と黒」「月と六ペンス」「アンナ・カレーニナ」などなど。本文を引用しながら作品を紹介。こういう本を読むと読みたくなる本が増える。
2018/03/30
那由多
世界文学の恋愛部分に注目し、高尚さよりも分かりやすさを重視してハードルを下げてくれる。ネタバレレベルのあらすじもバンバン出てますが、逆に興味をそそられるから不思議。対談で佐藤さんと金原瑞人さんが新訳を勧められているので、既読のものもそのうち新訳で再読してみたいな。
2020/04/26
miki
未読の作品もあったので、その解釈や説明に首を傾げるところもありましたが、とても興味をそそられました。一度は読んだ作品も、佐藤真由美さんの解説を読んだら、自分の浅い読書に赤面して、また本の表紙をめくりたくなりました。きらさんのイラストも可愛らしい。敬遠しがちだった恋愛小説にこれほどの人の一生が描かれているなんて、目からうろこです。ああ、今すぐ世界文学の扉を叩きたい。
2013/06/21
きりぱい
世界文学というタイトルからすると、冒頭はちょっと当てが外れた気がしたけれど、読み進めるとなかなか面白い。内容は別としてこれだけ恋の心理に話が及ぶ文学案内は知るところでは『悪女入門』くらい?な印象に。名作と言えど、人によって感想はそれぞれ。ここがあーでさ!こーでさ!と、人に読んだ本について熱っぽく話すようなノリは名作におもねりもないので、取り上げた15作品の登場人物たちをどう片付けてくれるか、どこを拾い上げてくるか、こんな風に他の人は読むのね、という見方でを気さくに楽しめる。
2011/04/23
viola
15作品中、既読は9作でした。うーん、面白いところと大して面白くないところの差が激しい本ですね。むしろ読んだことのない作品のところの方が面白いです。コレットの『シェリ』はノーマークでしたが、読んでみたい! でも、文学作品からの引用にちょっと頼りすぎ感があります。勿論これは専門書じゃないけど(むしろエッセイに近い)他の文学関連書と比較すると浅めかな。少し物足りなかったです。こういうのは阿刀田高さんがやってくれたら凄く面白そうなんだけれど。
2011/06/14
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