ひゃくはち (集英社文庫)
ひゃくはち (集英社文庫) / 感想・レビュー
ちょこまーぶる
青春スポーツ小説が超好きなんだなと思える一冊でした。ある名門野球部の若者たちの野球漬けの日々と野球と決別させる出来事、そして大人になった彼らの心のもやもやに折り合いを付ける話です。冒頭の父親からの手紙には、不覚にも電車内で泣きそうになるくらいグッときました。そして、その手紙を読んで、確実に成長していっている雅人君にはエールを贈りながら読んでしまいました。また、雅人くんとノブ君の関係には「青春してるなぁ」という言葉が何度口に出たことか・・・。ただ、ベタだけど事件はタバコか飲酒にしてほしかった思いです。
2014/11/03
散文の詞
軽薄な文章が、高校野球のを書くのにこれだけマッチするものかと、思いながら読んだ。とはいえ、試合や部活動がどうのというよりも、人間関係や部活動という社会について書かれていて、自分の場合も(野球部ではなかったけど)そんな感じだったかなって、つい置き換えながら読んだ。何か秘密めいた事が中心にあって、それが、最後にわかるけど、これってどうなんだろ。この点は、あまり共感できなかったな。まあ、大人になって、社会人になって、その当時のことを改めて見つめなおし、それをどう今に活かすか、そんな事を考えさせられる話だった。
2020/02/22
H!deking
何冊か読んでる早見さんのデビュー作ですね。これも何故かサイン本見つけたので買ってみました。自分は中学写真部の高校軽音部だったので、野球の試合のくだりはちょっとクドく感じましたが、それを差し置いても面白かったです!青春の一ページは誰にでもありますよね。いろいろ思い出しました。なんだか無性に野球がやりたくなって……は無い。お父さんがめっちゃ素敵です。ちょっと泣きそうになりました。
2022/10/12
takaC
図書館から借りてきて読み始めた単行本は大きくて持ち運ぶのに不便だからという理由で買ってきた文庫を先に読み終わってしまった。単行本は甲子園での山藤戦が終わった辺り。しかし高校球児の実態はこんななんだね。桐蔭の野球部員だった早見氏が書いてるのだから事実に近いんだろう。タイトルの意味が少々難解だった。原稿用紙1,000枚版ではストンと腑に落ちる仕掛けだったのかな?
2015/05/18
えりこんぐ
強豪校の野球部員も、中身は普通の高校生男子。鬼の練習メニューをこなしながら束の間の休日には合コン三昧! こんな高校球児は嫌だと思う人もいそうだが、わたしは好きだなぁこの子達。今度から甲子園のスタンド部員たちもじっくり見ちゃいそう笑
2018/07/19
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