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メルカトルと美袋のための殺人 (集英社文庫)

メルカトルと美袋のための殺人 (集英社文庫)

メルカトルと美袋のための殺人 (集英社文庫)

作家
麻耶雄嵩
出版社
集英社
発売日
2011-08-19
ISBN
9784087467345
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メルカトルと美袋のための殺人 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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徒花

短編集。ただ、最初の作品『遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる』の出来が良すぎるので、後半になると尻すぼみになっていく感じが否めない。とくに最後の3作品はメルカトルらしさがあまり見られず、なんか「フツー」のパズラー系作品になってしまっているような感じ。個人的には「小人閑居為不善」あたりも好き。

2016/08/06

ダイ@2019.11.2~一時休止

メルカトル鮎その2。短編集。遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる・シベリア急行西へなんかがイイ。

2013/10/04

セウテス

メルカトル鮎と美袋三条の短編集です。短編だとストレートにメルカトルの毒が炸裂します。トリックや伏線もそこそこしっかりしているのですが、なによりメルカトルの個性が強く出ていて、スッキリはしません。それを楽しめるかどうかで、この作品の評価は分かれる処だと思います。私的には本格ミステリーとは、あくまでも作中の登場人物がこのような謎がありますと提示し、その謎を解く事実や伏線を配置し、読者が自力で解答を出す事が出来る作品の事と認識しています。その意味では解く事が大変難しい、本格と変格のライン上の作品だと思います。

2014/12/13

sk4

メル「それに、君(美袋:みなぎ)。先ほど井戸で私を突き落とそうとしただろう」 美袋「気づいていたのか」 ・・・メルカトルと美袋。この2人の間には、ドSとドMという互恵関係が成立しているようだ。 麻耶さんにしては珍しい、人の死なない短編ミステリ『ノスタルジア』があって、これがまた爆笑。 なんじゃそのハナシ!と通常なら99%壁本であろうメル作のミステリー小説を読んで美袋が真犯人を当てなければ、その小説をそのまま美袋の名前で出版しなければならないという賭け。 凄く、物凄く面白かったです。

2013/06/21

chiru

とても面白かった!! 7つの短編はどれも隙のない犯行。 でもメルカトルの強引かつ明確なロジックで無理矢理に犯人を挙げてしまう。 No.1は、メルカトルが原稿を書いて美袋に挑戦する『ノスタルジア』。推理展開と美袋のやられっぷりがすごすぎて笑顔で読んでしまう。 No.2は、幽霊が登場して怖かった『水難』。 霊の存在を肯定したまま事件は解決してしまう。 このお話は夜、読むべきじゃなかったって反省。 すべて完成度が高くて大満足でした! ★5

2018/02/01

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