震災キャラバン (集英社文庫)
震災キャラバン (集英社文庫) / 感想・レビュー
ゆみねこ
3.11の震災の直後、神戸の中華料理店の息子・勇太は、気仙沼近くの出身のアルバイト店員・清美を送るため、支援物資を積み込んだバンで東北へ向かう。清美の家族の安否、道連れになった胡散臭いカメラマン・加藤と得体のしれない高橋。読みながら当時の状況を思い出し切なくなりましたが、勇太の成長物語ともとらえられ、読み心地は良かったです。
2017/03/19
七色一味
震災2年後の2013年3月12日、再読。初めて読んだ時もボロ泣きした。今回も、直後のあの光景を思い出して、泣いてしまった。地震、津波、そして原発事故。被災地の、真の復興はいつになるのか。胸がいたい。
2013/03/13
りょうこ
まだ震災関係の本はなかなか読む気になれないでいたのですが、リハビリも兼ねて手に取ってみました。避難所の感じとか結構リアルで所々泣きました。自分の隣町ではこれと同じ様な事が現実で起きてて、思い出すだけで脈が異常に早くなるのはまだまだ克服するには時間がかかるな...と改めて実感しました。ところで震災とは関係無いけど、宮城県の方言...ちょっと違う(笑)まぁ、そこはご愛嬌(^-^)現実でもホント関西圏方にもよくして頂きました。改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
2011/11/23
タルシル📖ヨムノスキー
高嶋哲夫さんが描く東日本大震災がテーマの物語。阪神淡路大震災を経験した神戸の中華料理店の息子勇太が、その店のアルバイト店員で気仙沼出身の清美とともに、救援物資をバンに積み、連絡の取れない清美の家族を探しに被災地に向かう。そこに同乗するカメラマン加藤と謎の男高橋。清美は家族に会えるのか?高橋はいったい何者なのか?そして主人公勇太の心の変化が読みどころ。そういえば携帯電話が普及して、電話番号って覚えなくなった。コレいざというとき困るかも。目線がボランティア側だからなのか、幾分冷静に、客観的に読むことができた。
2020/07/13
遅筆堂
著者は、実際に被災地支援をかなりしているようだけれども、ダメだよ、小説にしては。被災者にしてみると作り物ではない現実なのだから。まだなんの解決もしていない、その目処も立たない状況で、こういった小説を書こうとする空気を読めないところが残念。そんなにうまくいかないでしょ、所詮、つくりもの。安っぽい。せめて、著者後書きで言い訳じみたことくらい書いた方がいいのでは。集英社もどうかしているよ。内容を評する前にまったく残念としか言いようがない。じゃあ読むなって。いや読まないと内容わからないでしょ。
2012/01/09
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