蛇衆 (集英社文庫)
蛇衆 (集英社文庫) / 感想・レビュー
BlueBerry
戦術とか戦略的なものを楽しみにしていたのだけれど結局人のしがらみについての話しに終始して楽しめなかったと思います。序盤△中盤○ラストX
2014/03/21
姉勤
室町時代の後期、幕府の統治は乱れ、戦国時代の萌芽的に各地で小競り合いが発生していた。異能な武技を以って傭われる「蛇衆」と呼ばれる小集団がいた。巻末の解説では著者はゲーム好きとのことで納得。 いい年したおっさんなので、補助輪のついたような小説のように感じ、通じて少年誌を読んでいる印象は拭えなかった。似たような荒唐無稽でも、山田風太郎を読んでる時はそうでのないのだが。
2023/08/15
アイゼナハ@灯れ松明の火
スピード感溢れる戦国エンタテイメント(エンタメ寄り)という感じでしょうか? 戦国無双のマルチプレイもかくやといった強さを誇る傭兵集団〈蛇衆〉。ユニットとしては最強、それだけの強さを持ちながら、何故自ら天下を目指さないぃっっと歯噛みしたくなる気持ちもない訳ではないのですが…きっとそれよりも大事なものがあったのだよね。仇討ち、それ自体には大義はない。しかしながらそれを貫き通す情の熱さは時に美しく感じられることがあるよね。
2012/01/19
扉のこちら側
単行本で初読し文庫で再読。デビュー作らしい荒削りさがおもしろい。改行を多用した文体はラノベ的であっという間に読了。登場人物が多いのしシリーズ化して大長編にしたら良かったのかも。
2013/02/20
F
人間離れした力を誇り、主を変えながら戦場を渡り歩く傭兵集団・蛇衆。体術使いの朽縄、柄の両端に穂を付けた槍使い十郎太、弓の孫兵衛、金棒の鬼戒坊、棒手裏剣の無明次、紅一点、大太刀使いの夕鈴の6人の強者は、地方領主・鷲尾家に雇われ凄まじい働きを見せたことから、跡目争いに巻き込まれていく……。これは漫画・ゲーム世代の時代小説。6人の傭兵は「戦国BASARA」もかくやという武者っぷり。かといってそれのみという訳ではなく、オイディプス王か?というような暗い因縁も描いていたりする。まぁ、総じてポップな感じな時代小説。
2011/12/19
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