右岸 下 (集英社文庫)
右岸 下 (集英社文庫) / 感想・レビュー
優希
いきなり悲劇に襲われたという印象です。最愛の妻ネネを亡くし、九は交通事故。母のもとに帰りゆったりと過ごすことで回復していくのがファンタジックでした。しかし、世間に能力を再び晒すことになるのには体が締め付けられそうでした。時間という波に翻弄されつつも、懸命に生きる人物像を見たようです。
2020/06/26
オリーブ子
なんだかなぁ…が、感想。左岸を読んで知りたかった謎は解けず。九へのがっかり度が増す結果。 左岸、早めに再読したいかも。
2015/12/04
紅香@本購入まであと9冊
恋の岸辺にいた茉莉の左岸。人間の本質を探求する岸辺にいた九の右岸。遠かった二人の岸辺は歳月とともに緩やかに近付く。。一挙に4冊。一度に二人分の人生を生き抜いた疲労感と気怠さと充足感がしっとりと絡みつく。この物語の啓示一つ一つが淡い光となってまぶたに焼き付き点滅する。運命…存在…真実…希望。考えることがいっぱい。答えのその先にまた壁。どこかで死の深淵が口を開けて待っている。残酷で面白くって美しい。いつか全てを取り上げられるその日まで、この世界で得た感情を思いっきり味わいたい。ここには奇跡が一杯詰まっている。
2014/01/25
kowalski
どうなんですかね。九君の周りの環境が少し信じられないくらい優し過ぎるような気がして、しかも彼は 周りの環境におんぶにだっこで、一人の大人として感じるところがなかったんですが、彼は成長したのですかね。幼なじみを想い続けるのも どうかなぁと思いました。結局、下ネタで毒されて肝心な部分が消されてしまったような気になりました。少し、左岸に期待します。
2012/06/13
shincha
人の持たない能力を持ったが故に、壮絶な人生を歩んだ九。僕は江国さんの左岸から読んだけど、そちらの方が正解のような気がする。奔放な性格の茉莉の人生を見た後に、さらに壮絶な人生を歩んだ九をみる。さらに茉莉の娘の九の息子…霊的な要素の多い右岸。何年か経ったら、右岸→左岸の順に読んでみよう。
2024/10/30
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