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お気に入りの孤独 (集英社文庫)

お気に入りの孤独 (集英社文庫)

お気に入りの孤独 (集英社文庫)

作家
田辺聖子
出版社
集英社
発売日
2012-05-18
ISBN
9784087468373
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お気に入りの孤独 (集英社文庫) / 感想・レビュー

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優希

お気に入りの孤独に向かう作品でした。結婚3年目の風里は夫の涼ことをマザコンながらも可愛いと思っています。そんな中で、好感を抱く男性との出会いや涼のよからぬ噂など、甘い生活にちょっとした影が忍び寄るのにドキドキしました。既婚ながらもほのかな恋の予感は女性ならではときめくもの。一方、涼との関係には少しずつ疑いが重なり、最初の弾んだ感じが薄れていくのは切なさを感じます。危険な恋と孤独の影の危ういバランスに惹かれました。でも結局は孤独を選んだ風里。再出発の決意が潔い。面白かったです。

2015/11/11

優希

面白かったです。結婚3年目の風里は夫・涼のことをマザコンながらも可愛いと思っています。そんな中で友人をつたって出会った中園に惹かれたり、涼の不倫の色が見えたりするのでドキドキしました。既婚者でも女性はときめくものなのですね。危険な恋と孤独の危ういバランスが何故か心地良い。正直な生き方を求めると、お気に入りの孤独に向かうのですね。

2021/01/15

クキモン

主人公のマザコンの夫が連呼する「おかあちゃん」と、神戸山手で暮らすセレブな「マダーム」が同一人物であっても全く違和感を感じさせないところが田辺聖子さんの小説の魅力だと思います。蕎麦名所の出石や、九州の温泉の描写が細やかで、まるで自分自身が旅行した気分になりました。お金持ちかどうかではなく、自分の居心地が良い場所にいることが一番の幸せだと気付く主人公に共感できました。

2018/05/08

ミサ

夫の出張中に男友だちと遊んでいた主人公が夫の女性関係を知る事になってしまう。さぁ、どんな顔で出張帰りの夫を迎えるのか…。夫に詰め寄る場面がコミカルで電車の中で笑ってしまった。夫婦の問題に尽きず「嫁」になる事の大変さを突きつけられた。切なくも温かい物語。

2021/08/03

ミワ

図書館本。

2024/05/12

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